試行錯誤

聖剣伝説をメインに、気の向くまま二次創作を綴っていくサイトです

火星物語 未完 『お題5-2』

未完

注意
私的設定があります。










『ランディ登場』
「……本物の風使いを発見したのに、手ぶらで帰ってきたんですか」
エマークが任務を終えてアジトに戻ってから皆に事情を話し終えた頃には、ブラパン党員達の批難の眼差しやシェイルの白眼視を晒されてエマークは身が縮こまる気持ちだった。
何より辛かったのはランディが終始無言だったことだ。
「エマーク。何故風使いを連れて来なかったのか理由を話してくれないか」
「それは勿論……」
理由は複数ある。
ハーネスの罠である以上長居は無用であったこと、カンガリアンの警察に通報されてポリスロボがバスに向かっていたことなどが挙げられるが、エマーク自身それが理由にならないことはわかっていた。
何故、風使いを連れて来なかったのか。その最たる理由は……。
「あの風使いが、風の使い方もわからない子供だったからです」
風を駆使して戦うのではなく、命の危険に晒されて風に助けられる。そんな子供を最前線に送り込めば、死なせるだけだ。
ただでさえあの子供は現存する唯一の風使いで、あの子供が死ねば代わりとなる存在はいない。
「俺としてはあの風使いを監視体制において、時期を見て回収するのが一番だと思いますよ」

「ランディ様。恐れながら風使いの少年をなるべく早く確保するべきです。
幸い寄宿舎ならセキュリティも甘く、今夜にでもここに連れて来られます」
厳しい口調でシェイルがランディに提案する。
見つけたのなら監視など放置に等しい扱いをするのではなく、すぐさまブラパン党に連れてくるべきだ。
悠長に成長を待っていたら風使いの存在が他の組織やハーネスに知られて激しい争奪戦になる。そんな無用な危険は冒せない。
覚悟が足りない、実力がない。そんなもの、ブラパン党に入れてから身につけさせればいい。幸い件の風使いはまだ子供だから、幾らでも融通は効く。

「二人の意見はよくわかった。
風使いの子供に戦う覚悟と、その特異な血に相応しい実力を身につけさせるために、監視しつつ適宜試練を与えていく必要がある。
風使いを回収するのは、それからだ。
……最終的には風使いが自主的にブラパン党に協力してくれるように仕向けていきたい」
そのために過程や手段など問わない。風使いがブラパン党に着いて戦力になってくれさえすれば、それでいい。
「しかし、ランディ様……」
「シェイル。風を満足に使いこなせない子供を保護しても、今後使い物にならなければ意味がないのだよ
眠っている力というのは、危険な状況に置かれたほうが覚醒しやすくなる。
たった一人しかいない風使いを、安全な檻の中にいれて腐らせるわけにはいかないのだ」
「……ランディ様。お言葉ですが、そのような無茶は了承しかねます。
我々やハーネス、他の組織がこの数百年間探しても発見できなかった風使いですよ。
あと一人や二人いれば多少の危険は冒せますし、少年の成長も待てます。
ですが、たった一人の風使いを失うわけにはいきません」

「それで死ぬようでは、それまでの存在だったというだけだ。とてもハーネスとの戦力に数えることはできない。
まあ、彼は風の力は未だ使えずとも、伝説の風使いだから生き延びる。……そうあってほしいものだ」

負傷したらしいエミュウ元大臣の様子を確認して、その場を立ち去るとき三人組の子供とすれ違った。
すれ違った時、今まで感じたことのない強い風の気配を感じて振り返った先にいる少年の後ろ姿を見て、目を見張った。
彼が隔世遺伝のもどきではなく、真の風使いだと悟る。それほどまでに強い風が、少年の体に纏わり付いていたからだ。
ランディが風の気配を感じ取れるのは、遠い先祖に風の民の血が流れている隔世遺伝のもどきだからだ。だが風の力を見られるだけで、風を操る力はない。
今はまだ風という服を着せられているだけだが、もしあの少年を風使いとして鍛えることが出来たのならばそれは鉄壁の鎧となるだろう。
そこまで考えて頭を振るう。
風の知識も技術も失われた現在では、それは叶わぬ夢物語だからだ。
風を纏うのではなく、風が纏わり付いている。それだけでもうあの風使いが雛以前の卵だとわかってしまった。
件の風使いがどれだけ使えそうか、実は期待していたのだが……。
「どうしましたか、ランディ様」
落胆と失望を隠しきれずに溜息を漏らすと、シェイルに気遣われてしまった。
「なんでもない、何でもないが……。
シェイル。君に頼みたいことがあるのだが、聞いてくれるか」
「はい、勿論」
「では……」
ランディの頼みを聞いて、シェイルはやや驚いた様子だったが、頷いた。
「…………何故かは、聞かないのか?」
「ええ、あなたは無意味なことはしませんし、わざわざ今言うのです。こんな往来で話せるような内容ではないでしょう」
「フフフ、それもそうだ。
君のこの信頼も、普段の人徳のなせることかな」
「……まあ、そのようなところです」
先程の命令をブラパン党のためと信じられるのは、ランディへの信頼が強く大きい故に。
彼は必要とあれば理由を話す。それまでは聞くまでもなく、遂行するまでだ。
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聖剣伝説3 未完 『歌声』

未完

注意
私的設定があります。












どうしても忘れられない歌がある。
物心ついた頃には既にその歌を知る者はおらず、鼻歌だけでも首領やイーグルに尋ねた。しかし彼らは歌は知っていたが、使われている言語は知らないと再現できなかった。
今では歌の記憶も霞んで朧になって、どんな歌詞だったのか覚えていないけど。
その歌が、オレの最古の記憶

鼻歌混じりに調理の準備をするホークアイが歌うそれには歌詞はない。だけど哀愁を誘うメロディにリースが聴き入る。

「ホークアイさん」
隣でジャガイモの皮と格闘していたリースの声に顔を上げる。
「何?」
「さっきの歌、よく口ずさんでいますけど……なにか思い入れでも?」
「まあね」
オレはよく覚えてないんだけどさ、と前置きしてから
「父が子守歌として聞かせてくれていたらしいんだ」
「らしい?」
「そう、フレイムカーン様から聞いた話だから、間違いないよ」
両親といた頃の記憶は殆どない。ただ両親に深く愛されていた、というのは漠然としていながら確固たる記憶として残っている。

「その、お父様とお母様のことは……覚えていることとかありますか?」
「いや、ないね。 幼い頃に死別したから無理もないけど」
さほど気に病んでいない声だった。
幼い頃は親恋しさに泣いていたが、年を重ねるにつれて記憶は薄れて消えていった。
忘れたくない大切な思い出も、大したことのない記憶も、月日は平等に消し去る。思い出だけをいつまでも残しておけない。子供の場合は特にそうだ。

父親や、父方の祖父母については育ての親であるフレイムカーンが丁寧に話してくれたので、知っている。だが母親についてはどんなに頼んでも強請っても、頑なに口を閉ざして何一つ語らなかった。首領が話さないなら他の者に聞いても無駄だと、母の情報は諦めるしかなかった。
ホークアイが知る母の情報は、フレイムカーンの親類という程度だ。それ以上のことは……母がどのような人物だったかなど、知りようがなかった。

言い訳
ファルコンのことを教えない→フレイムカーンとの関係を明言しない→”自分と関係のない孤児”ということです。

聖剣伝説2 未完 『ある断片』

未完

白い漆喰の家屋の軒下、ベンチの上で紫煙を燻らせる。
ノースタウンの貧民街は、本来彼のような身分の人間が訪れる場所ではないけれど、最近は数日置きに顔を隠して訪れていた。
ぼんやりと景色を目に映していると、少ない人通りの中、坂道を上がってくる少女の姿が見えた。
6、7歳くらいの少女はゲシュタールを見て露骨に顔を顰める。その瞳の奥底には憎しみが滾っていた。
「来てたの」
「ああ」
「お母様は?」
「まだ寝ている」
「そう」
言い終えると同時に、目すら合わせたくないのだと言わんばかりに小走りで彼の横を通り過ぎて、玄関の戸を開けた。
その後ろ姿を見送った後に、柳眉を寄せる。
蒼穹の瞳はいつも憎々しげにゲシュタールを睨み付けていた。
少女の立場から考えればそれは当然だと割り切っている。

仇討ちなど諦めて母子二人慎ましく暮らせばいいのに、あの女は夫を殺した憎い敵を討つことしか考えられないようだ。
そのためにヴァンドールの軍事権を担うゲシュタールに取り入ろうとした。
彼一人で軍隊を動かし、侵略行為を行えるわけがないのに。

あのまま放っておけば身を滅ぼすとわかっていたから、援助という形でこのような関係を続けている。
これは明らかな醜聞だ。今のうちに切ってしまえと、他の四天王から言われれば言われるほどムキになっている節もあった。

少女が沈痛な面持ちで寝所の扉を開けようとドアノブに手を伸ばしたとき、部屋の中から微かに啜り泣く声が聞こえた。
「……お母様……」
少女がドアノブから手を離して、俯く。
少女が生まれる前に亡くなったという、父。その父の仇を討つために、母が全てを捨てたことを、幼くとも彼女は知っている。
ゲシュタールがどういうつもりで、危険を冒しながら母との関係を続けているのか少女にはわからない。
ただ、近いうちに母はいつまでも行動に移そうとしない彼を詰るだろう。そうなった時、彼が母を殺さない保証はない。

黙って出て行き、建物を遠目に見つめながら、一人で涙を飲む日々が続いていた。

言い訳
一部は裏短文集1に載せた、とあるシリーズの断片です。

火星物語 未完 『二週目』3

未完

注意
逆行物です。












私の名前はセイラです。今はまだ少女Yですけど、後々セイラという名前になります。
えーと、どこから話せばいいのでしょうか?
堕天使を倒し終えて風の谷に帰る途中で意識が途絶えて、気がついたらソドムにいたんです。ただ場所を移動しただけじゃなくて、命名の儀を受けにカンガリアンに行く前の、少女Yだった頃のソドムに。
何がどうなっているのかはわかりませんでしたが、これまでの出来事は夢でないのは確かなので、フォボスに会うためにカンガリアンに行くことにしました。
道中、私のようにフォボスも逆行していないかもしれないという不安はありましたが、寄宿舎で会ったときにその懸念は消えました。
今回会ったフォボスは前回とは雰囲気も反応も違っていたので、もしかしたらと思い、フォボスと呼びかけました。するとフォボスはとても驚いて、二人で再会を喜び合いました。

少年Bが溜息を吐くが、いつもなら
「溜息なんかついて。辛気くさくしていたら幸せが逃げていくよ」
なんていらぬツッコミをする少年Aは、少年Bなど眼中にない様子で少女Yと仲睦まじく話をしている。
とても初対面とは思えない、例えるなら長年連れ添った熟年夫婦みたいに余人が割り込めない空気を醸し出している二人に、少年Bは疎外感を抱いていた。

何でそんなに仲がいいのか?と尋ねれば、少女Yの、
「運命の相手ですから」
なんて言葉と共に初恋が砕ける音が聞こえて、泣きたくなった。

これまでカンガリアン観光を楽しみにしていたが、今は一刻も早く終わって欲しい。

前回とは違って、僕がポーを叩き気絶させて、セイラが柵の中に放り投げるという阿吽の呼吸による流れ作業で、あっという間にポーを全匹確保出来た。
前回は可哀想だからって叩くのを躊躇っていたから、ポーがどんどん逃げていって大変だったなぁ。捕まえても逃げていったんだから、余計に苦労したよ。
「どうもすみませんでした。 この子達を逃がしちゃって」
「ううん…、全匹捕まえてくれるならむしろ大歓迎よ」
前回は笑顔で答えていた店員が若干顔を引きつらせており、ポーもフォボスが柵に近づけば怯えて隅に逃げていく。
……ポーを叩いて気絶させてから柵の中にいれるってのは、ゲームの攻略方法的には正しい…っていけない。これ以上はメタ発言だ。
「本当は狭い所に閉じ込めておくのはよくないもの。
私、ガーブラチが可哀想になって、逃がしちゃたことがあってね」
……あなたが逃がした赤ん坊のガーブラチはもう成体になって人を襲っているし、これから僕達が駆除するんだよ。
こんな無責任なペットの飼い方だけはしたくないと、反面教師として店員を見る。
「……あら。みんなこの話を聞けば驚くのに、あなた達は驚かないのね?」
「え?そんなことはありませんよ。 ただ驚きが強くて、顔に出なかっただけで……ははは……」
セイラがフォローするけど、それは無理があるよ。
それにしても、やっぱりこの人ガーブラチを逃がしたことを誰彼構わずペラペラと喋っていたか。もう、この人が近々逮捕されたとしても、驚かないよ。

治安の悪い下カンガリアンを臆することなく歩く少年Aと少女Yに、少年Bは肝が据わってるなぁと、これまで知らなかった友人の別の一面を見た気分だ。
少年Bの財布をすろうとしたスリを容易く捕まえ、少年Bをカモにしようとするモヒカン男達をあしらい退ける。
少年Aも少女Yもカンガリアンに来たのは初めてで、アロマ生まれアロマ育ちの少年Aがこんな治安の悪い街の歩き方を知っているわけがない。本来なら少年Aも田舎者として少年B共々カモにされる立場だろう。だというのに、この二人は肝が据わっている以前に……なんというか、慣れている感じがする。
足取りも、通い慣れた道を行く様子で、一切の迷いがない。
「……おかしいなぁ……」
腕を組んで、首を傾げてうんうん考える少年Bの羽を、少年Aが掴む。
「ほら、少年B。ボーッと突っ立っていたらいいカモになるよ。さっさと歩く」
「おいおい、引っ張るなって!ちゃんと歩くから、馬鹿力で引っ張るな!!羽根が引き千切れる!」
「…………大袈裟だなぁ、少年Bは」

下水道の壁をモップで掃除するアービンの後ろ姿を、フォボスとセイラが沈痛な面持ちで見つめる。
こうなることはわかっていた。フォボスとセイラで、アービンを助けるかどうか二人で話し合った結果、歴史の流れに極力従おう、という結論が出た。
しかしAチップによって記憶を消され、人格を書き換えられたアービンの姿を見ていると、その判断は本当に正しかったのか?と、また堂々巡りに陥る。
アービンにAチップが埋め込まれる前にセンターから浚い、三人でアロマへ逃亡する未知もあったのではないか、と。
けど、そんなことをすれば歴史が歪んで正しく流れていかない。それはフォボスもセイラもわかっており、望んでいなかったからこそアービンではなく歴史を選んだ。

「……………………行きましょう、フォボス」
「……うん……」
二人はアービンに声をかけることなく、踵を返した。

火星物語 未完 『二週目』2

未完

注意
火星物語が周回ゲームだったら…という話です。











アロマからリビドーまでの旅路は、フォボスに言わせれば軽い散歩道だ。
盗賊や猛獣や敵兵がおらず、道も舗装されて歩きやすい。道中出没するアロマン獣は、癒やしになれど脅威にはならない。
これまで様々な時代や場所を旅してきたフォボスにとって、この旅路はピクニックのようなものだった。

「おい、少年A。 もっとゆっくり歩け。このままじゃオレの体が保たない!」
ぜえぜえと肩で息をする少年Bに、フォボスは仕方がないなあと肩を竦める。
前回はそんなこと言ってなかったはずだけど、今回に限ってどうしたんだよアービン。
「これでも普通に歩いてるよ」
「普通!?追いつくのに小走りになるような歩きが普通だというのか!?」
「うん」
競歩で用いられる歩き方は、初めて過去に行った時にクエスとサスケに教えてもらった。慣れるまでが大変だったけど、結構使い勝手がいいので旅路ではこの歩き方だ。
今回は急ぐ旅でもないけど、習慣というものは何気ない日常に出てしまう。

「もう無理! オレはこれ以上動けない!!」
「またそんなこと言って。このまま動かなかったらバスに乗れずに、命名の儀にも間に合わないよ」
今のフォボスにとって命名の儀は重要ではないが、かといってカンガリアンに行かなければセイラに会えない。それは大変困る。
地面に大の字になっているアービンを見て、いっそのこともうこのまま置いていこうかという考えがよぎった。
アービンをカンガリアンに連れて行かなければ、彼にAチップが埋め込まれることもない。

「そんなに嫌なら、今からアロマに帰ったら?」
「はぁ!? 何言ってるんだ少年A!」
「だってもう歩けないんだろ? じゃあ今からでも遅くないからアロマに帰って、アロマで命名の儀を受けたらいよ。
はい、少年Bの分のお金。
僕はこのままカンガリアンで命名の儀を受けに行くから。 それじゃあ、ランプ―たちによろしくね」
「待て待て待て、こら待てえー!! オレも行く!!少年A、オレをおぶってでもいいからカンガリアンに連れて行け!!」
「えー……」

久しぶりにバスの旅を満喫していると、バスがブラパン党によってハイジャックされた。
党員の放送を聞きながら、前回は驚きと不安でいっぱいだったなあ、と懐かしくなってくる。
わざわざ風使いのレポートのためにバスを乗っ取るなんて。大体、それだってハーネスが仕掛けた囮だったじゃないか。
今は、ブラパン党よりも……。
フォボスが少年Bを横目で見ると、
「降ろされちゃたまらない。少年A、なんとかしろ!!」
少年Bが声音を落として、早口で捲し立てる。
前回は無茶苦茶な奴だと内心反発も覚えた。いくら彼が体力お化けで荒事担当とはいえ、子供にテロリストとやりあえなんて、馬鹿か?と。今はフォボスが友人達の無茶ぶりに応え続けてきたのが、理由の一つだと思っている。
頭脳担当のモヤシ、体力のないランプー、体力お化けのフォボスという組み合わせなら、フォボスが荒事担当になるのはやむを得ない。
だからといって、テロリストと戦えなんていうのは理不尽だ。
色々と思い出していたら怒りが沸々と蘇ってきた。一発アービンの頬を叩いてから、エマークを叩きのめしに行くか。

前回はボロ負けしたけど、今回は楽勝だと軽く侮っていた……。
こちらの攻撃が効いているのは間違いないのに、体力が底なしなのか、いくらスパナでぶん殴ろうと、全然倒れてくれない。あれ?エマークってこんなに強かった?
そのわりに彼の攻撃は僕には殆ど効いてないから、嫌な持久戦になっていた。
このままではキリがないと、わざと隙を見せて一撃を食らい、吹き飛ばされる。
「……なるほど……。今はオレの方が上のようだな。
しかしそれでも、お前は明らかに危険だ!!」
あ、台詞が変わっている。
薄目を開けて様子を窺っていたフォボスがそんな感想を抱いた。

アービンと別れ寄宿舎へ向かう道中、フォボスの脳裏を巡っていたのは、先程のバスジャック事件のことだ。
本気でフォボスを殺そうとしたエマークを、藍色の風が止める。ここまでは前回と同じだった。けれど今回はそのままブラパン党に拉致されそうになり、皆をスパナで昏倒させてから、乗客のいる車両に逃げてきた。
前回と違い、今回は子供がテロリスト全員を倒したのだ。乗客達のフォボスを見る目は明らかに変わっていたし、アービンは本当になんとかするなんて、信じられねえ、とドン引いていた。
思い出すだけでも気が滅入って落ち込む。それでもあえてこれからのことを考えないのは、これからセイラと会うことになるからだ。
セイラもフォボスと同じく記憶があって欲しいが、それは望み薄だろう。

言い訳
エマークの体力(HP)云々は、攻略本の情報からです。

聖剣伝説HOM 未完 『閉じた会話』2

未完

注意
私的設定があります。
時系列としてはファルコンが仲間になった直後です。












ナイトソウルズのコクピット。そこは飛行技師であるジェレミアにとって聖域と呼んでも過言ではない。
しかし、ユリエルとの内密の話をするための場所となりつつある。

「まさか、ナバールから離反者が出るとは。 あそこは裏切りとは無縁だと思っていた」
ジェレミアのどこか吐き捨てるような言葉に、ユリエルが彼女を見る。
ナバールは厳然たる身分社会で、トップの意向は絶対遵守だ。それに上流層と中流層は血の同胞と呼ばれる固い結束で繋がれている。
出奔者が不遇に耐えかねた下流層だったり、一人や二人程度ならまだ離反もわかる。しかし今回は違う。上流層や中流層から多数の離反者が出るなど前代未聞の異常事態だ。
「そうですね……特にファルコン殿とサンドアロー殿はフレイムカーンの家族。我々に例えるなら王家に連なる一族と言ってもいいでしょうね」
首領オウルビークスと大将軍フレイムカーンは従兄弟の関係だ。オウルビークスに兄弟子供がいない以上、彼が死亡した場合、フレイムカーンは首領最有力候補にあげられている人物でもある。その一族ともなれば国の中枢に限りなく近い存在だ。
「そんな人物が国を裏切り亡命して、故郷と敵対することが気に入らないのですか?」
「…………まあ、そんなところだ。
私達も煩く言える立場ではない。それはわかっている。 だが、あんた達は違うだろうと言ってやりたい気分だ」
「くれぐれも軽はずみな事は言わないでくださいよ」
ファルコン達とて悩みに悩んで、離反という決断を下したのだ。それを外野が喧しく説教などすれば、彼らのナイトソウルズへの心証は悪くなりかねない。
今は少しでも戦力が欲しい状況だ。下手な諍いを起こして、仲間同士の不和を増したくない。
「わかっている。 ……なあ、隊長。私はそんなに信用ならないか?」

「やっぱり、ナバール人が他国人のために故郷を離反してまで同胞と戦うというのが、どうしても理解できない。
もしかしたらスパイの可能性があるんじゃないか? だったら」
「それはありえません」
ジェレミアの言葉を遮るように、ユリエルが冷静に言葉を重ねる。
彼女がここまで疑心暗鬼になっているのは、ファルコン達のナバール人らしからぬ行動もある。それよりもあの時フレイムカーンは彼らを殺せたのに見逃したという事実が、ジェレミアの疑念に拍車をかけているのだろう。
「これが中流層の集まりだったら、私もそう考えました。けれど、駒として外に放つには彼らの家格はあまりにも高すぎます。
ナバール側としても蛮夷のいる穢土に、首領に近しい一族を放り込むなんて愚かな冒涜行為はしませんよ。 もし仮に彼らが自薦したとしても、絶対に受け入れませんね」
例え、彼らがそこまでされるほどの何かをやらかしたとしてもナバールのことだ。いっそもみ消すか、死罪のどちらかにする。みすみす血を外に流出させたりはしない。

「そこまで気に病むのならば、彼らがスパイかも知れないということは、頭の片隅にでも残しておいてください。
万が一のこともありますし、その時は誰か一人でもそんな考えを持っている人物がいれば、対処しやすいですから。
但し、ジェレミア。このことは他の面々には決して知られないように」
「信憑性の薄い情報で、烏合の衆を惑わすわけにもいかないからな」
今は対ペダンという名目で集まっているが、寄せ集めのナイトソウルズは一枚岩ではない。
特に長年ナバールと敵対関係にあるローラント人のアルマとキュカもいるのだ。彼らにいらぬ疑念を吹き込むのは避けたい。
「だが、テケリとロジェには一言くらい言ってもいいんじゃないか?」
「あの二人に、隠し通す、なんて高等技能は出来ませんよ」
「そんなことは…………あー……やっぱり、無理だな。
隊長の言うとおりだ。このことは私達の胸の中にしまっておこう」
テケリはすぐ顔に出るし、余計な一言を言う。嘘や沈黙をうまく使えるが、隠し事というのが苦手だ。
ロジェに至っては、正直者過ぎる。あれでは嘘や隠し事など無理だ。その証拠に本人は庶民だと言い張っているが、明らかな育ちの良さは全く隠せていない。その様と言ったら、王冠を被り豪奢な服を着て庶民だと言っているようなもので、最早呆れて苦笑するしかない。
溜息をついたジェレミアに、ユリエルが笑う。
「あくまでも用心に越したことはない、という程度の疑惑にすぎないのですから」

聖剣伝説3 未完 『旅の終わり』

未完

注意
私的設定があります。











白装束を身に纏ったホークアイの姿を一目見て、フレイムカーンはそれが喪服であると共に死に装束だと看過した。
「……ホークアイ、何のつもりだ?」
平伏したホークアイに問う。
髪を短く切り、喪の色である白一色に包んで、この場に現れる理由。
聞かずともフレイムカーンにはもうわかっていたが、否定してほしいという微かな希望から問うた。
「同胞を殺めた者には死を。 それがナバールの掟であり、法です。
オレはビルとベンを殺め、ローラントにいた駐屯兵を殺しました。
この命を以て、その責を負います」
粛々と言い終えると、首を差し出すように頭を垂れたホークアイに、フレイムカーンが深く重い吐息を吐き出す。
「……馬鹿者が。
イーグルを死なせたことか、ビルとベンを殺めたことか?
馬鹿馬鹿しい!あいつらは美獣に殺されたのだぞ!断じてお前の責任ではない!!」

「お前は、わしにもう一人の息子を死なせるつもりか?
お前を処刑したところで失われた命は戻ってこない。ならば、生きてナバールのために貢献して、その責を果たせ!」
ハッとホークアイが面を上げる。どこか焦燥の滲んだ顔だった。
「ですが、フレイムカーン様!それでは……!!」
さらに続けようとしたが、フレイムカーンの鋭い眼光に威圧されたように口を閉ざし、深々と頭を下げ直した。
「ホークアイ、面を上げろ」

「わしはお前の両親に、必ずお前を幸せにすると誓ったのだ。 それを破らせるな。
お前を死なせたとあらば、イーグルのことだ。極楽から現世に舞い戻って、お前の両親共々わしの枕元で延々と恨み言を吐き続けるだろう。
あの三人に、死後も尚恨まれ、憎まれるなんぞわしはごめんだ」

「ホークアイ。イーグルとビルとベンを殺したのはイザベラだ」
「……ビルとベンは……」
「妖魔に寄生されたら最早人間ではなく、ただの生きた傀儡よ。 寄生された時点で、あいつらの人間としての命は終わっていた。
ホークアイ、ビルとベンを妖魔から解放してくれたことは、わしから礼を言おう」
「ですが……!」
ホークアイの抗議を手で制し、黙らせる。
「ローラントに駐屯していた者共はナバールの人間であっても”血の同胞”ではない」
ホークアイのそばに歩み寄り、彼の肩に手を置き、立たせる。
「お前がイーグルとビルとベンを殺していない以上、お前は同胞殺しではない。
ホークアイ、お前を死罪にする理由などなにもないのだ」
「…………フレイムカーン様」
フレイムカーンのあからさまな言葉に失望よりも、無性に哀しみを覚えた。
これ以上その目を見ていられずに、目を伏せた。
例え許しを得られたとしても、ホークアイは覚えている。
イーグルを切った時の感触を。ビルとベンの命を奪った手応えを。ナバールで共に生きていた仲間を殺めた時のことを、全て覚えている。
フレイムカーンのように、割り切り、切り捨てることなど、どうして出来ようか。

聖剣伝説 『女神の騎士』 小説 【短い曲の物語】9

聖剣伝説 『女神の騎士』

注意 短文集です。
『女神の騎士』シリーズは独立したパラレルシリーズである以上、『短文集』での分類が難しいので、このような形で分けさせていただきます。
これに限っては聖剣シリーズの曲目を題に140字以内で10個纏めて更新します。





















『脅威』
妖魔と体を共有することで強大な力と不死を手に入れられたが、その代償はあまりにも大きかった。
どんなに掬い上げても指の間から流れ出ていく水のように、日々失われていく記憶。
忘れないように思い出しているが……。いずれ、それも叶わなくなるだろう。
(ゲシュタール)

『滅びの大地』
海神ブースカブーが一行を運ぶのは、大昔に滅びた国。
闇のマナストーンが眠る地は、瘴気に満たされた穢土だという。
「……私達がタナトスを倒せなかった場合の、後の世界の姿でもあるわけですね」
「そうならねぇように、これから行くんだろう」
(シャルロット+デュラン)

『女神の息吹き』
マナ帝国が滅びた世界に降り立った女神は。
荒廃し、生命の気配が乏しい大地を一から作り替えた。
狂奔した神獣によって完膚なきまでに破壊された世界は、終焉を迎える。
(マナの女神)

『ゴッドレス・ゴーレム』
極寒の大地に眠る遺跡から発掘された太古の遺産。
未知の金属で作られた理解不能のオーパーツを前に、人々は好奇心と欲に目を輝かせる。
操縦者―神のいないゴーレムは、ただの鉄塊に等しい。
(二部)

『浄夜』
マナの女神がこの世界に現出したという神聖な生誕日。
丸一日かけて行われる大祭の最後を締めくくるのは、聖都を鮮やかに彩る魔法の灯、らしい。
穢れとされる少女は、聖誕祭を見ることが許されなかった。
(シャルロット)

『氷と雪が奏でる歌』
支配国の重石がなくなり、世界に覇を唱えるために結ばれたロリマー皇帝とアルテナ王女との結婚式。
野心に燃える熱き皇帝とは対照的に、王女は氷のように冷ややかで、華々しい場に不釣り合いだった。
(アンジェラ)

『冷たき鼓動』
触れた体は冷たく、少女の胸に耳を当てても鼓動は聞こえない。
死体が、マナの種子の力で生きているかのように、動いている。それだけ。
生命の宿らぬ体に、この方は本当に死人なのだと、ジェマは泣いた。
(ジェマ)

『Solitude』
永遠の時を生きる青年は、誰も寄り添える者もなく、唯一人だけで終わりに見えない旅をする。
(一部から二部の間)

『闇のこだま』
乗り移りを繰り返していく度に、頭が軋む痛みと共にノイズが聞こえる間隔が狭まっている。
『返せ、命を、体を』
ノイズを言葉に置き換えると、こんなものか。
未練たらしく喚き立てるだけの亡霊に、タナトスはわざわざ煩わされない。
(タナトス)

『Pure Smile』
シャルロットは初めて出会った幼い頃から、年老いた今に至るまで、ミックの太陽だった。
だからこそ――。
「ヴァンドールの狗よ。 ミック・シーバ最期の相手を務めてもらうぞ」
私の天使のためならば、老い先短いこの命など、惜しくない。
(ミック)

聖剣伝説3 未完 『呪術師の怒り』

未完

注意
私的設定があります。
2→3の時系列です。
ベルガーの中の人が某呪術師です。











ギガンテス。
アルテナの空中要塞の名前を知った仮面の導師の中で耐えがたい憤りが湧き上がり、アルテナ人への殺意に変わる。
「おやおや、これはまた大きく出ましたネ」
愉快そうに笑う死を食らう男の愉快そうな笑い声が耳に障り、導師の神経を殊更逆立てた。
「…………只人というものは、つくづく人の神経を苛立たせることしかしない生物だ」
神話になぞらえて作られたアルテナの最新空母は、マナの文明を継ぐという宣言を込めてギガンテスと名付けられた。
ああ、なんと腹立たしい。
思い上がりも甚だしく、無知で身の程も知らぬ連中は、存在しているだけでも不愉快。

世界の真理を解明したことにより神々の怒りに触れて、神獣がこの世界に遣わされた時代とは、何もかもが違う。
文明も知識も遠く及ばない、例えそれらがあったとしても、根本的な土台が欠けている。
何よりあの頃は正術を行使できる種族が世界を、宇宙を統治していたのに今では全て絶滅して、代わりにこの星にいるのが只人だけ。その時点でかつての文明を再現しようと考えるなど、最早言葉も出ない。
脆弱な身体と、塵程度の魔力しかない只人が、自らの分を忘れ傲慢になった姿はおぞましい。見るに堪えない醜さだ。
只人は、只人らしく地を這って死ね。
「ヒース、死を食らう男よ」
重々しい声に、ヒースと死を食らう男が深々と頭を下げる。
「テルーマの鉄槌だ。 やれ」
「ちょ、ちょっとお待ちを! それは何です?」
「……古代の神話ですね。 マナの一族がマナ抽出の技術を得ようとした傲慢なラバラス人に与えた罰」
ヒースが淡々と答える。
マナの女神信仰が根付いた現代では、それ以前の宗教は異教とされている。古代神話もその部類で、宗教都市ウェンデルでは古代神話を調べただけでも、一族全員が火あぶりに処される極刑だ。
この時代の人間は無知蒙昧、無教養の愚者しかいないが、ヒースが多少なりとも物を知っていることに”彼”は満足して、ベルガーは誇らしく思っていた。
それにしても、何故何万年も生きている死を食らう男がこのことを知らないのか?それが導師には解せない。
「……導師様。テルーマの鉄槌とは、どのような話で?」
「簡潔に言えば、ラバラス人の国にテルーマという罪人を収容した空中都市を墜落させて、双方を滅亡させた話です。
神の怒りに触れる行いをすれば、天罰が下るという、そんな話です」
「ちょっと、ワタクシはアンタに聞いてるんじゃありませんヨ!
……にしても、その話からすると二万年以上昔の出来事ですよネ。当時の国と都市の人口を考えたら………ああ!なんて勿体ないことを!その時にその場にいたら、たらふく食べられたのに!!」

「それでは、どこにギガンテスを墜としますか? アルテナ?フォルセナ?それともウェンデルにいたしましょうか?」
災害によって生じる死者の魂を想像するだけでも、涎が流れてくるのを我慢して、死を食らう男は嬉々と尋ねる。
「私個人としてはアルテナに墜としたいのだが……さて、どこがよいものか。 ヒース、君の意見も聞かせてもらおうか」
「父上。これを機会に邪教の都を消し去りましょう。
アルテナの空母がウェンデルを潰す。 神話のように、罪人同士を一緒に消し去りましょう!!」

「死を食らう男よ、その”ガラクタ”を墜落させよ。
死者の魂は……」
「ワタクシの取り分は勿論、10分の9で」
「おや、10分の1でいいとは。 君は実に謙虚だね」

聖剣伝説 『女神の騎士』 小説 【短い曲の物語】8

聖剣伝説 『女神の騎士』

注意 短文集です。
『女神の騎士』シリーズは独立したパラレルシリーズである以上、『短文集』での分類が難しいので、このような形で分けさせていただきます。
これに限っては聖剣シリーズの曲目を題に140字以内で10個纏めて更新します。





















『永遠の別れ』
「またな」
身分も、国の等級も異なる、本来なら出会う筈のなかった三人は。
もう二度と交わらぬ道へと帰り、または新たな道へと進んでいく。
(デュラン)

『Little Sweet Cafe』
「リース」
緊張で固くなっている少女の心を解すように、微笑みかける。
少女の顔がぽっと朱に染まり、彼に見られまいと顔を逸らす。
わかりやすい反応に、ホークアイが笑う。
「お茶にしよう」
(ホークアイ)

『懐かしき歌』
「その鼻歌、よく口ずさんでるわね」
好奇心を湛える少女に、青年は首をかしげた。
人間だった頃のことを忘れていく中で、これだけは忘れまいと毎日歌っていたおかげで覚えている歌だ。
しかし、この歌に付随したであろう記憶も、感情もとうの昔に失われている。
(二部)

『伝説』
「ヴァンドールの支配者は不老不死だったと伝えられているが、それは権威を増すための誇張だ。
神皇帝も三柱も称号というのが、現代の定説だ」
「しかし、伝説では同一人物だと」
「それは根拠もない伝承に過ぎない!
では聞くが、人間がどのようにして何千年も生きながらえるというのだ?」
(一部から二部の間)

『還らざる道』
王よ。あなたは許せと仰せられた。しかし私は貴方を死に追いやった輩を許せない。
王を裏切った不忠の輩は皆私が始末しました。残すは、三人だけ。
三柱は貴方の仇、そして我が主を食い殺した敵。
(三柱の影)

『賜りし絆』
「ホークアイ」
イーグルが眠る赤子の手を握りしめる。
両親を支配国に殺され、王は憎しみを呑み込むのに精一杯で、孫を省みる余裕はない。
「オレが、お前を守ってみせる」
額を重ね合わせて、己と赤子に誓った。
(イーグル)

『その心のままに』
「人生は、自分の手で選び取るものだ」
押しかけ女房となった妻は、故郷も許嫁も捨てて彼の元に来た。
戸惑いと困惑。そして喜びの渦中にいたガウザーへの、プロポーズ。
(ジェレミア)

『マナのもとへ』
長らく彼をこの世に留めていた使命を終えた今、輪廻の輪に飛び込む。
漸く、遙か昔にマナの元へ還った人々を追える。
あまりにも遅すぎる旅路故に、見つけられるかもわからない。
それでも、永遠の時を捧げて、大切だったであろう者達を探し続けるだろう。
(二部)

『戦友とともに』
一万年を共に現世を漂泊してきた相棒の煌めく刃に頬を寄せ、間もなく終わると呟く。
狂った女神との戦いが、間近に迫っている。
(二部)

『悠久の草原』
草原が風に波打ち、草木が生い茂るこの地が、かつて荒野だったと誰が信じるだろうか。
汚染された土地は一万年という歳月をかけて、生命の育む地へと浄化していた。
そこに立つ青年は、荒野だったこの地に生まれたことも、ここに骨を埋めたかったことも。
全て忘れている。
(二部)

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