未完

DB パラレル 未完 『螺旋』1―4

 ←火星物語 小説 『無題』 →DB パラレル 未完 『螺旋』1―5
注意
悟空が別人です。
性描写らしきものがあります(…満たないかも)












人気のない川辺で、悟空とチチが星々が降ってくるのではないかと錯覚するほどの星空を見上げていた。


チチが見惚れるような笑みを浮かべ
「悟空さ。ここまでオラの我侭に付き合ってくれて、ありがとうだ」
「…いや、大したことじゃねぇよ」


「チチ。何でそれ着て町ん中歩こうと思ったんだ?」
チチが頬を赤らめて、悟空から顔を逸らして星空を見上げた。
「独身最後のデートだから、
記念にこの花嫁衣裳を着て街中を歩いてみたかっただよ」


チチが薄手のコートを脱いで、丁寧に折り畳む。
教会を出てから、悟空があまりにもしつこく言うものだから、それまで身体を隠すように羽織っていたショールではなく、デートの途中で買った薄手のコートを身に纏っていた。
あの我侭とも言える行動さえも、今のチチには嫉妬と無縁の悟空が、こうして嫉妬してくれる事に対して嬉しく思っていた。


日中ではわからなかったが、日が暮れて、辺り一面が暗くなっている今、花嫁衣裳の材質ゆえか、僅かに発光しているのがよくわかった。
煌く衣を身にまとったチチは、この世の存在ではないもの―まるで天女のように荘厳で、美しかった。
その姿に悟空が見惚れ
女神のように崇拝したい気持ちと同時に彼女の全てを手に入れたいという劣情がわきあがって来る。


先程の教会で会った少女―チチに言われるまでは少年だと誤解していた―のチチに対する言動が浮かび上がってくる。
街中を歩いている時の、他の男達の視線や、
自分の中にもこれほどの嫉妬と猜疑心が合ったのかと、自らの心なのに御することは出来ない。
まるで心の中に別の人間…それも獣がいるようだった。


悟空がチチの手首を掴み、あまりにも強い力に彼女が怪訝そうに悟空を見る。
今までとは異なる顔と空気に、思わず目の前に居る人物が悟空かわからなくなった。
なぜか今の悟空を前にしていると身動きや声を出す事はおろか、視線を逸らす事も出来なかった。
それでも渾身の力を込めて声を出す
「…悟空…さ?……どうしたべ?」


「なぁ、チチ。オラ達、結婚するんだよな」
「そ、そうだ…」
何を今更と思いつつも答えているのだろう。
チチの戸惑いと困惑に満ちた表情を見ながら、思う。
その中に…目にわずかな恐怖の色を見つけて、嗜虐的な思いになる。
この思いも、好戦的といわれたサイヤ人の血ゆえだろうか。
悟飯に言わせれば、巷に広まっているサイヤ人の性質などは殆ど地球人の悪意によって捻じ曲げられたものだという。
「だったらさ…」
そこで悟空の瞳に昏い光が宿るも、チチはその光に気づかなかった。
「オラ、今すぐチチが欲しいんだ」
その時の悟空はチチと言う獲物を甚振り、食らう獣だった。
一瞬悟空の言葉の意味を図りかねていたが、その意味が頭の中に染み渡ると同時にチチの顔を青褪め、全身から血の気が引いていく。
「な、何言ってるだ!?オラ達、まだ結婚式も挙げてねぇだ!それなのに、そんな…」
それ以上の言葉は出なかった。いや、出す事は出来なかった。
悟空に深い―まるで口から全てを食らい尽くさんばかりの口付けをされていたから。
最後まで言わせずに、深く激しい口づけをした悟空が、両腕で彼女の身体を拘束したまま勢いよく押し倒した。

何がおきているのか―何をされているのか。
それさえもわからないほどに動揺していた。
自分の身に起きている事だと言うのに、酷く現実感がなく、まるで人事のように彼の愛撫を受けていた。
今の彼は、彼女の知る”悟空”とは全く異なる”男”だった。
その事に恐怖と混乱を感じて、更にこの状況下ゆえに、現実逃避を起こしていたのだ。
心此処にあらずで、呆然としたチチの抵抗がないのをいい事に、悟空が彼女の首筋を舐めながら、花嫁衣裳を脱がしていく。
その時の悟空は、まるで別の人間のようだった。
肌が外気に晒された事で、チチが正気に戻った。
「ヤメ…!!悟空さ…!!」
チチが渾身の力を込めて、悟空の頬を引っ叩いた。
幾ら悟空が純血のサイヤ人で常に鍛えているとはいえ、チチも混血とはいえサイヤ人の血を引く。
無防備なところを殴られたのだ、防御も出来ずに、悟空が横倒しになった。
劣情に負けて、チチに不埒な行為をしたが
何よりチチに拒絶されたという事が悟空にとって痛手になっていた。
彼女の抵抗は心身ともに悟空に衝撃を与えた。


彼女が涙目で、悟空を警戒してか背中を見せずに彼から距離をとりながら、脱がされた服を着る。
「チチ…」
彼女に謝ろうと、近づこうとした時、チチが傍目から分かるほど体をビクッとさせて、大声で
「こねぇでくれ!!」


何も言えずに、泣きながら走り去るチチの後姿を見送る形になった。


―――後になって、このままチチを帰した事を、生涯に渡り後悔する事を、今の悟空は知らない―――



言い訳
こういう内容を載せてよかったんでしょうか…。

一度最後まで打った内容が全て消し飛んだという曰くアリの話です。
思い出しながら打ち直したんですけど…やっぱり最初のほうがよかった……
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
総もくじ  3kaku_s_L.png ドラゴンボール
総もくじ  3kaku_s_L.png 火星物語
総もくじ  3kaku_s_L.png 聖剣伝説
もくじ  3kaku_s_L.png その他
もくじ  3kaku_s_L.png 未完
もくじ  3kaku_s_L.png 考察もどき
もくじ  3kaku_s_L.png 短文
もくじ  3kaku_s_L.png 裏部屋
  • 【火星物語 小説 『無題』】へ
  • 【DB パラレル 未完 『螺旋』1―5】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【火星物語 小説 『無題』】へ
  • 【DB パラレル 未完 『螺旋』1―5】へ