未完

BOF3 未完 『竜と兎の虎争奪戦』2

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注意
ティーポ→レイ←モモの、レイ争奪戦シリーズです。
ティーポとモモのキャラが壊れてます。











果てしなく雲行きが怪しくなり、二人の間に雷鳴が轟いている空気に、リュウが二人を抑えようと、勇気を振り絞り、彼らの間に割ってはいる。
「…まぁまぁ、ティーポも、モモさんも落ち着いて。…兄ちゃん抜きで、互いに話し合って…」
この空気のそもそもの原因はレイだから、二人をひとまず原因から遠ざけようという魂胆だ。
しかしリュウの介入により、二人の険悪な空気を拭うどころか、突かれたためにリュウに牙を向けた。
ティーポが怒りに満ちた顔でリュウを睨むが、その顔を見て彼の中に過ぎったのは懐かしさだった。
再会してからレイが彼をティーポだと気づくまで、リュウが何も気づかないほど、ティーポは別人のように変わっていた。何よりも纏っている空気が大きく異なっていた。しかし今は、村の女性達がレイに言い寄っていた時に見せていた時に見せた顔と同じだった事に、一瞬だが現状を忘れて懐かしさが甦ったのだ。…最もティーポの激しい怒りに満ちたオーラを前にして、感傷はあっという間に消し飛んだが。
ティーポがリュウの胸倉に掴みかかろうとした手を止め、一瞬の逡巡の後、痛みを訴えるほどの強い力で肩を掴み、逃げられないようにする。
「リュウ!お前の責任でもあるんだぞ!!」
「えぇ!?」
あまりにも理不尽な言い分に、思わず不満の声が上がる。
しかしティーポは当然だと言わんばかりに、リュウに怒りをぶつける。
「お前という者がいながら、こんな悪女を兄ちゃんに近づけて…どう責任とるつもりだ!?
俺なら絶対そんなへまはしないぞ!!」
かつて、シーダの森に住んでいた頃、ヌエを倒してからリュウ達は村の英雄扱いになった。それだけならよかったし、ティーポも鼻高々だった。しかし長年も特定の人間以外との交流しかしたことのない彼らは、自分達の容貌がいかに優れているのかわからなかったのが、最大の誤算だった。
まだ10歳にも満たなかったリュウと特にティーポは、将来有望株ということで、同年代ややや年上の少女達からチヤホヤされていた。勿論これは二人ともかなり困惑していた…ものの、それだけだった。しかし当時16歳だったレイはかなりモテた。中には彼らの隠れ家に入り込んでくる行動力溢れる女性もいた。
三人だけの生活を乱され、大事な兄に色目を使い、奪っていこうとする女達にティーポは激怒し、敵意剥き出しで様々な策を講じて、レイから引き離し、レイに近づけさせぬようにした。
そのティーポからすれば、この弟の失態は非常に許しがたかった。
リュウがティーポの怒りを一身に受け、昔同様うまく言葉が出なかったものの、何とか話す。
「でも…モモさんは兄ちゃんの恋人だし…」
26という生き遅れてしまった―この世界では適齢期はどんなに遅くても20まで。それを過ぎたら薹が立ったと言われる―レイに春が訪れるのなら、リュウは全力で応援するつもりだ。
そもそもレイがここまで生き遅れてしまったのは、自分達の仇を討つために、闇社会に潜っていたからであり、いつまで経っても”兄ちゃん”のレイには、もう弟という呪縛から解き放たれて、自分自身の幸せを見つけて、誰よりも幸せになるべきだというのがリュウの考えだ。
―…そりゃあ、兄ちゃんがモモさんと付き合っていると知った時はとても寂しかった。けれど、もう親離れ、子離れの時期はとうに過ぎているんだ。
いつまでも親に甘えてばかりではいられないと、自分に言い聞かせていた。
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