未完

火星物語 未完 『ルビーの瞳』

 ←BOF3 未完 『竜と兎の虎争奪戦』2 →聖剣伝説3 小説 『似たもの親子』1
注意
フォボス→サスケ風味です。
サスケってイラストでは黒目だけど、ゲームでは真っ赤な目をしているので。












力強い意思を宿した目。
初めてその瞳を見た時、状況すらも忘れて思わず見惚れてしまった。
翡翠の瞳と真紅の瞳。あれほど美しい瞳を持つ人を今も昔も彼らしか見た事がない。
その中でも彼の…あの真紅の瞳が印象的で、今でも瞼の奥に鮮烈に焼きついている。私にとって彼らの目は宝石のようだった。
そしてあれから長い年月を経て、老人と呼ばれる年齢になっても、彼らの瞳に勝る目には会うことはなかった。
…そして、もう出会うこともない。

「サスケの目ってルビーのようだね」
剣の訓練後の一休みの最中。
サスケの顔を覗き込んだフォボスが緊張しながらも、テレを誤魔化すために殊更明るく言った。
深く鮮やかな紅の瞳はピジョンブラッドのよう。
いつもその瞳に見惚れていた。
脈絡もなく突然放たれたフォボスの賛辞に、サスケが唖然として深紅の芽を丸くした。
黙ったまま食い入るように見つめられて、フォボスが次第に困惑の色を強めていく。
笑い飛ばされると思っていたが、予想外の流に黙り込んでしまった。しかしそれが間違いだった。
沈黙が両者を包み込み、更に気まずさが増していく。その空気から逃れるためにフォボスが咄嗟に口を開いた。
「僕、君達の目を見るたびに、宝石のようで綺麗だと思っていたんだ」
違う。言いたいことはこれではない。
頭の中に渦巻く思いを上手に言葉として表せないことがとてももどかしかった。

血のようだと敬遠されることはあっても、宝石のようで綺麗だと言われたのは初めてだった。
ずっと昔、激しく燃え盛る力強い炎のようで好ましいといわれたことはある。けれど宝石ほど自分に似合わない言葉はないと心中で自嘲する。
眼の色に纏わるコンプレックスが残っていたのか。予想だにしなかった人間の言葉だったからか。恐らく後者だろうが、不覚にも黙り込んでしまった。
流れる沈黙にフォボスが気まずくなっていくのがわかっていたが、ここまで間が開いては、余計に口を開きにくかった。
―おい、どうしたんだ?サスケ。 こんなの俺様らしくないぜ
”いつも”とは異なる自分自身に苦笑して、頭を掻く。




言い訳
サスケの素って本当はシリアスで、普段の言動は半分演じてやってるんじゃないかなー?という理想で考えた話です。
最初のモノローグは数十年後のフォボスのものです。
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
総もくじ  3kaku_s_L.png ドラゴンボール
総もくじ  3kaku_s_L.png 火星物語
総もくじ  3kaku_s_L.png 聖剣伝説
もくじ  3kaku_s_L.png その他
もくじ  3kaku_s_L.png 未完
もくじ  3kaku_s_L.png 考察もどき
もくじ  3kaku_s_L.png 短文
もくじ  3kaku_s_L.png 裏部屋
  • 【BOF3 未完 『竜と兎の虎争奪戦』2】へ
  • 【聖剣伝説3 小説 『似たもの親子』1】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【BOF3 未完 『竜と兎の虎争奪戦』2】へ
  • 【聖剣伝説3 小説 『似たもの親子』1】へ