短文

『短文集』 2

 ←スレイヤーズ 小説 『今は叶わぬ遠い夢』 →DB 小説 『血の病』1
現在掲載しているジャンルと掲載数です。
FFⅧ  1
DB  2
聖剣伝説2  2
ドラゴンランス  2
聖剣伝説HOM  1
聖剣伝説3  1
火星物語 1











『約束の地』
傷ついた魔女は最期の力を振り絞って歩く。
気の遠くなる程の永き時を生きた魔女が、遥か昔に失った愛する騎士との約束の地である潮騒の聞こえる花畑へと向かう。
そこに行けば、彼女の騎士に会えると信じて…。
FFⅧ アルティミシア (ヒロインと同一人物の設定でのED) 2010/6/20


『悪ふざけ』
「ねぇ、トランクス君。どう、俺も中々上手でしょう?」
「…クッ…!悟天…!」
「君に喜んでもらうために沢山恋人と練習したんだよ。 だから…ね」
「痛い!痛い!! もう、ヤメロ!馬鹿!!」
「やだよ、この機を逃したら君はすぐ逃げるじゃないか」

「……お前達、何をやっている?」
嬉々と目を輝かせ足ツボマッサージをする悟天と、痛み故に悟天の顔を蹴飛ばすトランクスの姿に、ブラが呆れ、蔑んだ目を二人に向ける。
途端に二人の空気が硬直した。

(「あんなに痛がるなんて、内臓ボロボロじゃないの?」 「…うるさい!」)
DB 悟天+トランクス (紛らわしい会話) 2010/6/23


『花々』
「両手に花で羨ましい限りだよ」
深紅の髪をした常に仮面を貼り付けている同僚の一人の言葉に、三人の男女は思わず顔を見合わせる。
一人は藍色の髪と瞳に白皙の肌をした凛々しく刀剣の如き美貌の青年。
一人は淡い翠色の髪と翡翠の瞳をした長身の、女と見紛う美男子。
最後の一人は深みのある橙色の髪と真紅の瞳をした妖艶な美女。
三人ともタイプは異なれど美男美女だった。
仮面の男が羨ましいとばかりに深く溜息を漏らす。
聖剣伝説2 四天王 (美形揃いの幹部達) 2010/6/26


『弔い』
目が見えない中で丁寧に拾った灰を、大切そうに袋に入れていく。
それは巨竜族最強の竜と勇敢に戦った誇り高き戦士の亡骸だった。
「…せめて灰くらいは彼の伴侶と一緒にしてあげたいのだ」
「彼の妻が何処に葬られたのかわかるの?」
トーテムを築き上げていた竜達の頭蓋骨の灰は、全て善竜が竜の諸島に持ち帰った。
青竜の妻の灰が何処に眠っているのか、それは誰にも分からない。知る事は出来ない。
新しい相棒の問いかけに銀竜は静かに頭を振るう。
「それでも竜の諸島のどこかにあるのは間違いない。…ここで眠らせるよりはずっといい」
ドラゴンランス ミラー+オーディラ (レイザーの弔い) 2010/6/27


『女帝』
傷だらけで自身の血で真っ赤に染まった姿で倒れている兄の親友を軽蔑の眼差しで見下ろす。
「私は弱い者に興味はない」
冷酷な声音で放たれた言葉に悟天が最後の力を振り絞り、僅かに顔を上げて彼女を見上げる
彼が結婚を申し込んだ直後、露骨に顔を顰めた王女様による一方的な蹂躙が始まった。
圧倒的な実力差の前では、悟天の抵抗など意味を成さなかった。
自分より強者しか相手にしない彼女は、サイヤ人そのものだ。
そして…
「私より強くなってから出直してこい」
傲慢に、それでいて堂々と言い放つ彼女は、確かにサイヤ人の王女だった。
DB ブラ(←悟天) (告白失敗の話) 2010/7/13


『貪欲な捕食者』
此処に掲載しているオリジナル設定を使ってます。

―欲しい! 手に入れたい! 手に入れたいっ!!
その美しい女を目にした瞬間から心を奪われ、それしか考えられなかった。
一度強い所有欲に駆られれば、それを封じ込めることも消すことも出来ない。
根強い選民思想と血の淀みによる精神の異常。それ故に身を焦がす程の強い欲求を止める事は出来なかった。
血の濃さ故に、思うがままに生きられた男の心を、今大きく占めているものは狩猟本能に近い感情。
―必ず捕らえてやる。
獲物を食いつくさんとする捕食者の目を女に向け、嗤う。
狂った狩人に狙われた哀れな獲物は、この後に待ち受ける地獄を知らない…。
聖剣伝説HOM  バウチャー→ミネルヴァ (”殺されるほどの無礼”を働く前で裏練習及び裏予告) 2010/7/17


『乞食』
「乞食だと!俺にまで乞食の真似をさせるつもりか!?ふざけるな!! 銀竜!!貴様には竜族としての誇りはないのか!?」
青竜の怒声が周囲に響き渡る。
並の竜なら歴戦の戦士である青竜の怒りを前に引き下がるだろうが、若輩者であるはずの銀竜は一歩も引かなかった。
「レイザー。…誇りだけでは生きていけないんだよ」
青竜の激しく燃え盛る感情とは対照的に、湖面のような静けさを漂わせる。
遠くを見る銀竜の目には、失明してからの、一人きりの長く辛い過酷な放浪生活が思い出された。
ドラゴンランス ミラー+レイザー (過酷な生活を前に誇りを捨てたミラー) 2010/7/20


『純粋無知』
「ケヴィンさん、何か欲しいものはありますか?」
「…う~ん…そうだなぁ……赤ちゃんが欲しい」
「…え?」
「男女が仲良く暮していたら自然と出来るって聞いたんだけど、中々出来ないから。 父さんにも早く孫の顔を見せろって言われているし、そろそろ子供が欲しいなって思ってるんだけどなぁ……」
「……………」
「シャル?…顔を赤くして、どうしたんだ?」
「…ただ男女が仲良く暮すだけでは、赤ん坊は出来ませんっ!」
「そうなのか?じゃあ、どうやって作るんだ?」
「…………わかりました。妻である以上、私も覚悟を決めます。 ケヴィンさん、大人しく私の言うとおりにしていてください」
「?わかった。………シャルロット!?ちょっと、待って!何やって……」
聖剣3 シャルロット・ケヴィン (10年後の誕生日の夫婦でのやりとり) 2010/7/22


『慈愛=死』
「ありがたく思うがいい。貴様らに最大の慈愛を授けてやる」
碧の髪の美丈夫が嗤う。
身を寄せ合った女達が恐怖に震えながらも、身内や縁者を殺した男に呪詛と殺意を向ける。
直後、熱と共に全てが暗闇に包まれ消えた。
聖剣伝説2 ゲシュタール (”人間狩り”時の話) 2010/7/23


『二人の戦士』
幼い容姿に惑わされて油断してはならない。
相手は邪悪な風使い。僅かな隙を見せれば自分が殺される。
「動くな、風使い。動けば―」
―首と胴体を切り離す―
薄い刀の切っ先を少年の首に押し当てる。それと同時に少年の肌に真紅の滴が一筋流れる。
赤い血。邪悪な風使いの末裔が、「人間」と同じ血を流す。
その事実に僅かに戸惑った。
状況を飲み込んだのか、少年の動きは固まったまま。だがその瞳は人を殺せると思える程の激しく鋭い視線を女に向けていた。
とても12歳の子供とは思えないほどの的確な状況判断能力と冷静な思考。
年相応に怯えもせず、無様に命乞いしない誇り高さ。生き残ろうとする強い意志と信念。そして果敢さ。
戦士としての心構えから言えば少年は優秀な方だ。
―長じれば、さぞかし素晴らしい戦士になるだろう。
だが、少年の命はここで終わる。アショカ神の望みどおり、風使いは今此処で完全に滅びる。
―…残念だ。
柄を握る手に力を込める。それと同時に、少年が隠し持っていた武器を手に取る。
それは兄姉のように慕う二人から貰った、懐刀。
金属の響き合う音の後、辺りに肉を切り裂く音が響いた。
火星物語 シルビー+フォボス 2010/7/23
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