短文

『短文集』 3

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聖剣伝説2  2
聖剣伝説3  1
FFⅧ  1











『異名』
「緑の保育士でしょ?」
「……悟天。後でお仕置きだ」
「えー!何で!? 本当の事じゃないか!!」
「そんな呼び名、ピッコロさんに失礼じゃないか!!」
「……でも、間違ってもいないよね?」
「…例えそれが本当のことでも、ピッコロさんには『ピッコロ大魔王』っていう立派な呼び名があるんだよ。 なのに『緑の保育士』だなんて…ピッコロさんのイメージをぶち壊すな!」
「………『大魔王』は兄ちゃんでしょ?」
DB 悟天+悟飯 (二人のピッコロに対する認識) 2010/7/25


『命を奪う方法』
「命と一言に言っても、それが魂とは限らんだろう。
誰にでも命よりも大事なものがあるのだから、それを奪われれば死んだも同然になる」
「じゃあお前は国と民が滅びたら死ぬのか?」
彼にとって何よりも大事なものは国と民だ。
それらを完全に奪われたのならこいつは抜け殻も同然になるのだろうか?そこまで堕ちるようなら、その前に殺したくなる。
彼女が見たいのは“王”としての男だ。抜け殻となった男など死んでも見たくない。
ジェレミアの問いかけに、ガウザーは暫し逡巡するような素振りを見せる。
いつもハッキリと物を言う彼にしては珍しい。
「守りたいものは国と民だけではない。
……何よりも大事なものがたった一つある。 それを守らなければ、俺は死ぬも同然だ」
その答えが酷く意外だった。
彼女は気付いていない。その時彼がどんな目で彼女を見ていたかを。
聖剣HOM ガウザー→←ジェレミア (酷く分かりにくいけれど…) 2010/7/25


『青い空を見上げて』
かつて自由自在に飛んでいた空。
そこはドラゴンだけに許された領域。
しかし空を見上げても、今はもう何も見えない。――何も。
もう、あの空を飛ぶ事は出来ない。
ドラゴンランス ミラー (失明直後) 2010/7/25


『嘘と傷ついた心』
―何故、嘘をついたんだ。どうして…。
自分を説得するためにはそれしかなかったと分かっていても、それでも…嘘をつかれたという事が蟠りとして強く残っていた。
二人の事を、信じていたのに、信頼していたのに、信用していたのに。
本当はクエス達がアショカと相討ちするつもりだと気付いていて、それでも違うと必死に自分に言い聞かせていた。
だから彼らが歴史を変えようとしているのだと、生きようとしているのだと知って嬉しかったのに…。
なのに…あの二人は歴史を変える気なんて最初からなかった。
「今日はな…歴史が変わる日なんだ」
「運命は自分の手で変えるんだ」
あんな事を言っていたのに。
…嘘つき、嘘つき、嘘つき。
最初からそのつもりなら、あんな残酷な嘘をつかないで欲しかった。
枯れるまで泣き続けて、もう出ないと思っていた涙がまた流れ出してくる。
人間の大半は水分だというけれど、きっと全ての水分を涙に使い果たしてもこの悲しみを癒す事はできない。
火星物語 フォボス (23話後。サスケ←フォボス→クエス大前提) 2010/7/25


『愛を語る』
碌に”愛している”と囁く事はない。
言葉ではどれだけ愛しているかなんて、全然口にしてくれない。
女は分かっていても、思いを口にして欲しい時があるんだから、”愛している”と言ってくれてもいいのに。
…なのに、不思議ね。
こうして抱かれているだけで、愛されていると感じる。
数多の言葉を並び立てられるより、触れられるだけで思いが伝わってくる。
共に過ごすだけで、この世の誰よりも愛されていると実感を得られる。
―愛して、愛して。私をもっと、愛して。

最愛の人に嫣然と微笑み、背中に腕を回す。
今から私は誰よりも愛されている女になる。
DB ベジータ・ブルマ (情事中) 2010/8/2


『家族の風景』
「ホーク。早く大きくなって、一緒に遊ぼう」
幼子の指が赤子の丸い頬をつつく。ファルコンはそれをやんわりと手で止めた。
「こら、イーグル。ホークアイは寝たばかりだから、そっとしておきな」
えー、と抗議に頬を膨らませた異母弟に微笑みながら、そっと立ち上がり、小さな寝台に赤子を下ろそうとしたときだった。
気と足音が、愛しい人の訪れを告げる。
「サンドアロー」
赤子を腕に抱いたまま、振り向きざまにその名を呼ぶ。
そこには穏やかに微笑む夫の美しい顔があった。
聖剣HOM ファルコン一家 2010/8/11


『珍獣の宴』
王の側で佇むシークは、目の前に広がる倦んだ宴に辟易した表情を隠せなかった。
唐突に上がる貴族達の笑いに視線を上げれば、そのうちの一人が珍獣を見るように好奇に満ちた眼差しでシークを見つめている事に気付く。
彼が何者かを知らず、非常に整った顔立ちをしているシークを…年若いにも拘らず王の側に配している彼を稚児とでも思っているのだろうか、下卑な笑いを浮かべていた。
男の視線に不愉快な思いを抱き、鋭い眼差しで睨み返す。
凍えるほどの殺気を漂わせた視線を受けて、男が怖気づき、シークから顔を逸らせる。
その様子を見届けてから、衆目の視線から逃れるように目を伏せる。
そして大きく溜息を漏らすと、ただひたすらに宴が終わる刻限を待つ。
――宴は夜を徹して行われた――
聖剣伝説2 シーク (四天王になって間もない頃) 2010/8/21


『一触触発』
ライザが鋭い眼差しでホークアイを見る。その瞳には激しい殺意が込められており、理性が辛うじて暴挙を防いでいた。
「……あなたはナバールの人間ですね?」
ライザの問いに、リースがホークアイを庇うように言葉を紡ぐ。
「ホークアイさんはナバールの人間ですが……私の大切な仲間です!」
リースが毅然と答え、真摯な眼差しでライザを見つめる。
二人の視線が交錯し、一触触発な空気が双方の間に流れる。
ライザが彼女の視線に根負けして、静かに大きく息を吐く。
「…………わかりました。 リース様がそう仰るのなら………」
聖剣伝説3 リース+ライザ (長編の1シーン) 20108/28


『渇望』
緩やかな動作で仮面を外し、水面に自らの顔を映す。
映し出されているのは壮年の男の顔だが、タナトスには別の顔が見えていた。
見るに耐え難い、醜い女の顔。それはタナトスの本性であり、核。
魔力を込めた手を水面に翳すと、水面の映像が消える。
仮面をはめ直し、頭に焼き付いている醜い顔を消し去るかのように、”同僚”達の顔を思い浮かべる。
誰もが振り返るほどの美貌を持つ、三人。自分とは違い生まれながらの美貌を持つ帝国の宝石達。
「……美しい顔が欲しい……。あの三人と並べるくらい、美しい顔が…」
――美しい顔が欲しい――
それはタナトスが”タナトス”になる前の、醜女の何にも勝る強すぎる思い。
だが、幾度も体を取り替えて美しい”器”を手にしても…決して満たされぬことに”彼女”は気づいていない。
聖剣伝説2 タナトス (美への羨望と顔への執念) 2010/8/29


『記憶』
――――。
それが私の騎士であった人物の名前である事は覚えているが、名前自体を思い出す事はできない。
騎士だった人間は、色や輪郭すらぼやけて、長身の男という事しかわからない。
遠い昔に失われた存在。
―……愛して、いたのだろう。 私は、その騎士を。
だが、時と共に記憶も感情も失われ、最早彼女の中には僅かな残滓しか残されていない。
忘れたくないと願っても忘れてゆき、幸せだった過去も記憶も失われていった。
そっと彼女の白く細い指が、首に下げている古ぼけた指輪に触れる。
これが騎士のものだという事は”形”として残っているため、辛うじて覚えていた。
指輪に残された記憶を頼りに、私は待ち続ける。
いつまでも… 例えすべてを忘れてしまったとしても…。
FFⅧ アルティミシア (ヒロインと同一人物設定) 2010/8/31
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