短文

『短文集』 5

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DB  2
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FFⅧ 1


















『感動の再会?』
注意
パラレルです。

その姿を見た途端、懐かしさのあまり涙が溢れ出す。
ブルマを庇い、人造人間に殺された彼が…もう会えないと思っていた最愛の父が、今目の前にいる!!
「…父さん…!」
そう叫び、彼の胸に飛び込み、ベジータの存在を確かめるように強く抱きしめる。ベジータはそんなトランクスの頭を優しく撫でて、そして…
妄想という名の想像が甘い陶酔と激しい快感を伴って、彼の全身を駆け抜け、それを実行せんと走り出そうとする。だが、最後の一歩というところで辛うじて理性が彼の愚挙を押し留める。
―駄目だ!!今此処で父さんの元に駆け出したら、俺は本当にタダの変態になってしまう!! イメージは大事にしろ!!トランクス!!暴走して、父さんに嫌われるような愚行だけは絶対にするな!!
自らに言い聞かせている時に、背後に冷たい殺気を感じて、反射的にそちらを見る。
妹が彼に微笑み返すが、トランクスにはそれは悪魔の微笑にしか見えなかった。
背筋が凍りつき、冷や汗が流れる。
―俺が父さんの元に駆け寄れば、確実に…殺される。
父に嫌われたくないという思いと、死にたくないという恐怖から、先程まで理性を焼き尽くそうとした衝動が一気に萎えていく。
DB トランクス→ベジータ (もし未来編でトランクスとブラが双子だったら…) 2010/10/28


『失った愛』
嘗て愛していた女は、天使の慈愛に満ちた笑顔を浮かべている。

「ねぇ、トランクス。 この子可愛いでしょう?」
楽しそうに、幸せそうな声音で、隣に立つ男に声をかける。
その言葉に彼が今まで見ようとしなかったものに視線を向ける。
彼女の胸に抱かれた、赤い産毛に琥珀色の瞳をした赤ん坊。その腰からは小さく細い尻尾がゆらゆら揺れていた。
泣きたくなる衝動を堪えて、彼女の望む答えを言う。
その言葉を聞いて、パンが彼に笑いかける。
それはトランクスが今まで見たことのない、極上の笑顔だった。
DB トランクス+パン (トラ→パン前提の、独身トランクスと人妻パン) 2010/10/29


『挨拶』
ポポイが小さな白竜にゆっくりと近づいていく。
白竜が警戒しながら後ずさり、壁に追い詰められていく。
逃げ場をなくした竜が、体の大きさにしては小さめの牙を剥き出しにして、毛を逆立て威嚇する。
親が巨大蛇に殺された事にも気づいているのだろうか、その瞳には怯えが色濃く浮かんでいた。
ポポイが右手を挙げて…
「マタンゴ!」
明るく元気よく挨拶する。
固唾を呑んでポポイを見守っていたランディとプリムが、呆れたように肩を落とす。
「……ポポイ……」
「…おチビちゃん……時と場所と状況を考えなさいよ……」
「へへ…一度はやってみたかったんだよ」
照れたように頭をかいた後に、怯えて唸る子竜を安心させるように、太陽を彷彿とさせる暖かい笑みを浮かべる。
「大丈夫。オイラ達は悪い奴じゃないよ。絶対、お前に危害を加えない。 …だから安心して、オイラ達に着いて来てくれないか?」
聖剣伝説2 ポポイ+フラミー (長編の1シーン。フラミーとの出会い) 2010/11/21


『裏切』
自分の胸から剣が引き抜かれる。その動作がやけに遅く見えた。
支える力を失い、倒れ行く間に魔物の姿から人の姿へと変わっていく。
床に倒れこんだ時には、本来の姿である美しい女性のものに戻っていた。
最期の力を振り絞り、立ち上がろうとするが、血と共に生命力も流れ出しており、動く事もできない。
死に行く体で思い浮かべるのは崇拝する呪術師の姿。
「……タナトス様……何故………」
消え入りそうな声で最後の息を漏らす。
――間もなく死ぬ――
彼女の脳裏に浮かんだのは、目の前にいる”勇者”達に殺された大切な同胞のこと。
シーク。ゲシュタール。…奪われた、大切な人達。
―……何故、私達を………
その思いを最後に、彼女の意識は底のない深い闇へと堕ちていった。
聖剣伝説2 ファウナッハ (ラミアンナーガ戦後。切り捨てられた者の想い) 2010/12/13


『詐欺? 誘導?』
「おい、フェアリー。答えてくれ! もしかしてお前らと一緒に行けば、俺の願いも叶うのか?」
掴みかかる勢いで詰め寄るデュランに、フェアリーが力強く頷く。
「勿論よ!世界最強の戦士になれるかも?」
「かも? おい、かもって…」
どういうことだ!?と問い詰めようとしたデュランに、フェアリーが天使と呼ぶに相応しい笑みを浮かべる。
「それはあなたの素質と努力次第だわ。 でもマナの女神様に会えば…紅蓮の魔導士を必ず倒せる力を得られるわよ
「それは本当かっ!? よっしゃあ!! 俺も一緒に行くぜ!!」
デュランが勢いよく宣言するとフェアリーが顔を綻ばせる。
「えぇ、一緒に行きましょう」
彼女の黒い笑みに気づいた仲間たちが同情と呆れの入り混じった面持ちになる。アンジェラがデュランを指差しながら仲間を見る。
「……ねぇ、あれって……」
――いいように騙されてるんじゃないの?
そんな意図の含まれた視線にホークアイが肩を竦める。その顔には呆れの色が色濃く浮かんでいた。
「……まぁ、本人が自分で選んだ事だから、俺達がとやかく言うことはないさ」
聖剣伝説3 デュラン+フェアリー+α(デュラン仲間入り) 2010/12/31


『逃亡生活』
「ふぇふぇふぇ!王女を捕らえて、賞金をとるのはこの儂じゃ!! なんせ、わしゃ王女を見たことがあるからのう!」
聞こえてきた言葉にアンジェラの体が強張り、顔が見えぬようにフードを深々と被り直して、老人を伺う。
―もし気づかれたらどうしよう……。
不安で激しく心臓が脈打ち、まるで自分の体でないようだった。
アンジェラが瞳に怯えの色を滲ませながら老人を見つめていると、老人が声を高々に上げる。
「確か悪戯好きなちっちゃい女の子だったはずじゃ!」
その言葉と共に、アンジェラが緊張から解き放たれて大きく息を漏らす。
聖剣伝説3 アンジェラ (長編の一部) 2011/1/30


『巫女』
「じゃ、この子が200歳のおばあちゃん!?」
ランディが驚きの声を上げる。
目の前にいる少女はとても若々しく、同年代のように見えた。しかしよく見てみれば、その瞳は老成しており、彼女が生きてきた年月の重みを感じさせた。
―女神様というのは、こんな美しい姿をしているのかもしれない。
彼女は抜きん出た美しさで、村の女達しか見たことのないランディには、今まで見た誰よりも美しく見えた。
聖剣伝説2 ランディ→ルカ (出会い) 2011/1/30


『復讐劇』
「悪魔め!これで終わりだ!!」
恨みの込められた声と共に、一斉に魔法弾が放たれる。
ファウナッハが掌をそちらに向けると障壁が生じて、弾丸を容易く弾き飛ばす。
狙撃主達の瞳が絶望に染まり、顔を醜く歪ませる。
その様に彼女が嘲笑う。
この程度の実力しか持たないのに、帝国に逆らおうとする愚かさが可笑しかった。
彼女が呪文を唱えると、凝縮された魔力が放たれ、哀れな襲撃者達の体を切り刻む。
多量の返り血を浴びても、何事もなかったかのように生き残った者達に視線を向ける。
「あなた方もここで死になさい」
にっこりと笑い、美しい声で歌うように紡いだその顔は、慈愛に満ちていた。
聖剣伝説2 ファウナッハ (復讐者達を返り討ち) 2011/1/30


『おまけ』
無題』の話前提です。

「タナトス。貴様が行けばいいことだ!」
ゲシュタールが鋭く射るような眼差しでタナトスを見据えながら言う。
苛立ちをぶつけるように放たれた言葉に、他の二人が同意するように頷く。
三人の無言の抗議に、タナトスが軽く肩をすくめる。
「私は遠慮しておくよ。 面倒くさい砂漠は体にこたえるからねぇ」
漏れ出たタナトスの本音にシークとゲシュタールが睨むものの、タナトスは飄々とした態度を崩すことはなかった。
聖剣伝説2 四天王 (没シーン) 2011/2/6


『探しもの』
― ――――! 何処にいるの!?
“私”が誰かを求めて叫ぶ。
その人物のことは名前も姿も、何も思い出せない。
覚えているのは約束と、指輪だけ。
FFⅧ アルティミシア (ヒロインと同一人物設定) 2011/2/10
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