「ドラゴンボール」
DB 『IF』

DB IF 小説 『差異』

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注意
『IF』本編の時間軸で、ターブルがC.C家に馴染んできた頃です。
















「……あの年齢でここまで弱いと……到底純血のサイヤ人とは思えぬな……」
嘆息交じりに呟かれた言葉にトランクスが目を丸くする。
トランクスの目から見れば通常時の父の戦闘力でもかなり優れている。誰が何と言おうとトランクスの中ではベジータが最強という位置づけだ。
なのに別世界から来た兄は、トランクスの最も尊敬し崇拝に近い憧れを持つ偉大な父を”弱い”だの”サイヤ人と思えない”などと侮辱した。これは絶対許せない。
トランクスが怒りと不愉快を露にターブルを睨む。ターブルがその視線に気付いたのか、トランクスに顔を向ける。
「弱いものを弱いといって何が悪い? 俺の世界には、あの程度など数え切れぬほどいるぞ」
こちらの世界の超化していないベジータの強さは非戦闘員の若年のサイヤ人レベルにしか過ぎない。
受け入れがたく、信じられないことだが、こちらの世界では惑星ベジータは死の星となり、サイヤ人は千年前に弱体化していた。そして奴隷に支配されて、散々いいように使われてから星諸共滅ぼされ、生き残っている純血はたった二人きりだという。
こんな馬鹿げた話が真実だとは到底思えないものの、曾祖母から受け継いだ祭司の力で読み取った記憶や感情は、その”ホラ話”が真実だと告げていた。

トランクスを適当にあしらった後、再びベジータに視線を向ける。
本当に、これがあのベジータなのだろうか?レーコンを殺し、圧倒的な力で俺を捻じ伏せたベジータと…この弱い男が、同一人物?
気の型は記憶の中にあるベジータと完全に一致しているから本人である事は間違いない。但し、生まれ育った世界の異なる”ベジータ”だ。
別世界とその原理については会った事もなく、それどころか憎んでいる”母”や、話で聞いたことのある”祖父”から聞いて理解していた。しかし納得できるかと問われれば、否だ。
パラレルワールドなど、彼からすれば「ふざけた話」という冗談ですまされる問題ではない。
無数にあったかもしれない可能性の世界。
そんな可能性だけの絵空事など考えても意味が無い。もしも~などと、この世で最も意味のない仮定は存在しないし、してはならない。
過去の、先人達の選択の積み重ねで今という現在があり、そして未来へと繋げていくのだ。
可能性の中から進む道筋を選ぶ。それを祖先達や自分達は連綿と続けてきた。だから、それを否定するばかりか、”もしも”などという考える事は過去や現在への冒涜だ。
養父が祭司の跡継ぎであったことも、彼の価値観に多大なる影響を与えていた。

別世界という存在を認める事は、先人達への侮辱であり、ましてやを行き来するなど”冒涜”に他ならない。
ターブルがいまだこの世界を受け入れようとしないのは、それが大きな理由だ。


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