「聖剣伝説」
聖剣伝説2

聖剣伝説2 小説 『短文集』

 ←聖剣伝説3 パラレル 未完 『祭り』1 →火星物語 小説 『手紙』
短文集に掲載している「聖剣伝説2」の話が10個以上になりましたので、その分纏めてこちらに掲載します。
尚、此処に記載する話は『短文集』にあるものを一部修正したものです。



参照
『短文集』1~5








内容の系統
四天王話     9
ランディ一行話  1











『短文集』1

『意外な一面』
今現在、新しい機械の設計図について討論しているのは、彼にとって最も意外な人物だった。
「……貴様、よくそんな事まで知っているな」
互いが気に障る相性らしく、常日頃諍いを起こしている間柄なので本当は認めたくなかったが、その造詣の深さに思わず感嘆の思いも含めて言葉を紡ぐ。
機械に関しては無知そのものだと思っていた男が、自分に劣るが専門知識を持っていたという事実は、彼にとって目の前にいる男…シークへの評価が大きく変わるような出来事だった。
聖剣伝説2 ゲシュタール(+シーク) (出会って間もない頃)


『短文集』2

『花々』
「両手に花で羨ましい限りだよ」
常に仮面を貼り付けている赤紫の髪をした同僚の言葉に、三人の男女が顔を見合わせる。
瑠璃の髪と瞳に白皙の肌を持つ、凛々しい美貌の青年。
淡い翠色の髪と翡翠の瞳を持つ、女と見紛う美男子。
炎のような深紅の髪と瞳を持つ、妖艶な美女。
三人ともタイプは異なれど、誰もが見惚れる特上級の美男美女だった。
仮面の男が羨ましいとばかりに深く溜息を漏らす。
聖剣伝説2 四天王 (美形揃いの幹部達)


『慈悲=死』
「ありがたく思うがいい。貴様らに最大の慈悲を授けてやる」
碧の髪の美丈夫が嗤う。
身を寄せ合った女達が恐怖に震えながらも、身内や縁者を殺した男に呪詛と殺意を向ける。
直後、熱と共に全てが暗闇に包まれ消えた。
聖剣伝説2 ゲシュタール (”人間狩り”時の話)


『短文集』3

『宴』
影の如く皇帝の側に控えるシークは、目の前で繰り広げられる倦んだ宴に辟易とした表情を隠せなかった。
唐突に上がる貴族達に笑いに視線を上げれば、そのうちの一人が揶揄するような眼差しをシークに向けていた。
彼が四天王だと知らず、年若く非常に整った顔立ちをしているシークを皇帝の稚児だと思っているのだろうか、下卑な笑いを浮かべていた。
男の視線に不愉快な思いを抱き、鋭い眼差しで睨み返す。
凍えるほどの殺気を漂わせた視線に、男が怖気づき慌てて顔を逸らす。
その様子を見届けて、衆目の視線から逃れるように目を伏せる。
大きく溜息を漏らすと、ただひたすら宴が終わる刻限まで待つ。
――宴は、夜を徹して行われた――
聖剣伝説2 シーク (四天王になって間もない頃)


『渇望』
緩やかな動作で仮面を外し、水面に自らの顔を映す。
映し出されているのは壮年の男の顔だが、タナトスには別の顔が見えていた。
見るに耐え難い、醜い女の顔。それはタナトスの本性であり、核。
魔力を込めた手を水面に翳すと、水面の映像が消える。
仮面をはめ直し、頭に焼き付いている醜い顔を消し去るかのように、”同僚”達の顔を思い浮かべる。
誰もが振り返るほどの美貌を持つ、三人。自分とは違い生まれながらの美貌を持つ帝国の宝石達。
「……美しい顔が欲しい……。あの三人と並べるくらい、美しい顔が…」
――美しい顔が欲しい――
それはタナトスが”タナトス”になる前の、醜女の何にも勝る強すぎる思い。
だが、幾度も体を取り替えて美しい”器”を手にしても…決して満たされぬことに”彼女”は気づいていない。
聖剣伝説2 タナトス (美への羨望と顔への執念)


『短文集』4

『人間を捨てた者達の話』
「……シーク…なんでメガゾーンなんか…。 あれはどう見ても……」
「言うな、ファウナッハ。 ………私の条件にあうのが、あれしかなかっただけだ」
「…消去法にしたって、あれは…」
「変身しなければ済む話だ! …お前だって蛇…」
「ラミアンナーガよ。 ……私だって別のがよかったけど、あれと契約した方が魔力が高まるのよ!」

「……ゲテモノ揃いが」
今だ”人間”のままの男が、”人間”を捨てた同僚に軽蔑の眼差しを向ける。
聖剣伝説2 シーク+ファウナッハ(+ゲシュタール) (外見より性能(能力)重視にしたリーダー様と紅一点) 


『血の制約』
此処に掲載しているオリジナル設定を使ってます。

”狩り”はいつものように何事の不備もなく成功した。
普段行使しない大量虐殺用の術を幾つも行使し、負の思念を浴びたため、体は弱り、気が暴走しかけていた。
血統者が表立って戦いの場に出てこないのは、負の思念と怨念に満ちた戦場は彼らにとっては毒にしかならないからだ。それゆえ彼らは間者や護衛、暗殺業を生業とする。
先程までは荒い呼吸を行っていたが、何度か深呼吸して呼吸を正す。顎から流れ落ちる冷や汗を、手の甲で拭う。
同僚の勝ち鬨の声が風に乗って、彼の耳に届く。その声に宿る思念は喜悦と歓喜が含まれている。
シークが静かに、それでいて大きく溜息を漏らす。
生まれ持ったものや特性や価値観の違いもあるが、シークは到底ゲシュタールのように心底楽しそうに戦場を駆け抜けることは出来ない。
その代わり、彼はいかなる戦いの場でも冷静を失わず、確実に任務を遂行するという、ゲシュタールには無理なことが出来る。

体調の悪さを一切感じさせないほど、凛と背筋を正して、毅然と立つその姿は”四天王”そのものだ。
聖剣伝説2 シーク (”人間狩り”後)


『忠誠の向かう先』
瑠璃色の髪の男曰く
「私の思う枠組みを満たすものに仕える。 …今は、それが帝国だ」
深紅の髪の女曰く
「私はタナトス様に生涯の忠誠を誓っているわ。 あの方だけが私の主人よ」
翡翠の髪の男曰く
「仕えるものだと?そんなもの存在せぬ。 私自身が主人であり、それ以外の全ては私に仕えるべき存在だ」
赤紫の髪の男曰く
「……仕えるもの、ねぇ…。 フフフ…この私にそんなものが存在すると思っているのかい?」
聖剣伝説2 四天王 (それぞれの仕えるもの)


『短文集』5

『挨拶』
ポポイが小さな白竜にゆっくりと近づいていく。
白竜が警戒しながら後ずさり、壁に追い詰められていく。
逃げ場をなくした竜が、体の大きさにしては小さめの牙を剥き出しにして、毛を逆立て威嚇する。
親が巨大蛇に殺された事にも気づいているのだろうか、その瞳には怯えが色濃く浮かんでいた。
ポポイが右手を挙げて…
「マタンゴ!」
明るく元気よく挨拶する。
固唾を呑んでポポイを見守っていたランディとプリムが、呆れたように肩を落とす。
「……ポポイ……」
「…おチビちゃん……時と場所と状況を考えなさいよ……」
「へへ…一度はやってみたかったんだよ」
照れたように頭をかいた後に、怯えて唸る子竜を安心させるように、太陽を彷彿とさせる暖かい笑みを浮かべる。
「大丈夫。オイラ達は悪い奴じゃないよ。絶対、お前に危害を加えない。 …だから安心して、オイラ達に着いて来てくれないか?」
聖剣伝説2 ポポイ+フラミー (フラミーとの出会い)


『裏切』
自分の胸から剣が引き抜かれる。その動作がやけに遅く見えた。
支える力を失い、倒れ行く間に魔物の姿から人の姿へと変わっていく。
床に倒れこんだ時には、本来の姿である美しい女性のものに戻っていた。
最期の力を振り絞り、立ち上がろうとするが、血と共に生命力も流れ出しており、動く事もできない。
死に行く体で思い浮かべるのは崇拝する呪術師の姿。
「……タナトス様…」
――間もなく死ぬ――
彼女の脳裏に浮かんだのは、目の前にいる”勇者”達に殺された大切な同胞のこと。
シーク。ゲシュタール。…奪われた、大切な人達。
「……何故………」
消え入りそうな声で最後の息を漏らす。
―何故、私達を………
その思いを最後に、彼女の意識は底のない深い闇へと堕ちていった。
聖剣伝説2 ファウナッハ (ラミアンナーガ戦後。切り捨てられた者の想い) 

スポンサーサイト


総もくじ 3kaku_s_L.png ドラゴンボール
総もくじ 3kaku_s_L.png 火星物語
総もくじ 3kaku_s_L.png 聖剣伝説
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
総もくじ  3kaku_s_L.png ドラゴンボール
総もくじ  3kaku_s_L.png 火星物語
総もくじ  3kaku_s_L.png 聖剣伝説
もくじ  3kaku_s_L.png その他
もくじ  3kaku_s_L.png 未完
もくじ  3kaku_s_L.png 考察もどき
もくじ  3kaku_s_L.png 短文
もくじ  3kaku_s_L.png 裏部屋
  • 【聖剣伝説3 パラレル 未完 『祭り』1】へ
  • 【火星物語 小説 『手紙』】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【聖剣伝説3 パラレル 未完 『祭り』1】へ
  • 【火星物語 小説 『手紙』】へ