未完

聖剣伝説2 未完 『我侭』

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『副題』
~サンドシップの襲撃はいかにして決まったか。~


注意
ギャグです。
キャラの性格が壊れています。
他の話とは余り繋がりがありません。

他の話と表現方法が異なります。











事の始まりは死神仮面…いえ、呪術師タナトスの一言からです。
正確には魔法騎士という称号だとレジスタンスのアジトで聞けますが、「呪術師」の方がわかりやすいもんね。現にタナトス関連の曲名も「儀式」や「呪術師」「たたり」といったものですから…と、話が大きく逸れたので本題に戻します。

「そろそろ火の神殿近くをうろついている目障りな虫を潰しておきたいのだよ」
タナトスの言葉に他の三人が表情を変えて、皆一様に目を逸らす。
同僚という名の部下の無言の拒絶にも関わらず、タナトスは悠然と三人の顔を見渡す。

皆さんタナトスのことがあまり好きじゃありませんからね。
特にゲシュタールは元から大嫌いだったのに、他の二人がタナトスの謀略によって妖魔と契約を結んでからは、「この世で一番嫌いなのはタナトス」になっちゃいましたし。
シークは民族柄の体質上、凄まじい負の思念を撒き散らしているタナトスは初めから苦手ですもん。それ以外にも彼の「枠組み」を悉く破壊するような真似をしているから、厳しいものがあります。
ファウナッハは弟子ですし、信仰の対象としてタナトスを見ています。だからこの事については他の二人とは意見の相違が激しいようですけどね。
まぁ、三人ともタナトスの持つ強大すぎる”力”に惹かれている事は確かですよ。
彼らは育った環境から力への執着が凄まじいですからね。だからタナトスを嫌い、憎んでもその象徴であるタナトスからは離れる事も逆らう事も出来ませんから。
……とまぁ、話が逸れましたので、本筋に戻します。
彼らはプロの戦闘集団ですから仕事に私情を持ち込む事はしないので、本来は顔を逸らすことはありません。ですが、今回に限っては理由があります。
その理由を説明するために、タナトスの話す「目障りな虫」について少し説明しましょうか。
共和国の最新空中艦艇サンドシップ。
用和国が火の神殿の種子を帝国から守るためにサンドシップを派遣したのは最近のことです。
初めはちゃんと監視の役割を担っていたのですが、この数ヶ月の間に問題が立て続けに起きています。
まず肝心の火の種子が何者かに奪われたのを皮切りに、火の精霊も何者かに奪われてしまいました。
共和国はその事を隠し通そうとしていますが、地元の人間には気付かれているので他国に知られるのも問題でしょう。
そもそも、他国の領土に艦艇を送り込んでいいのか?とか、多額の軍事費と人員を裂いているにも関わらず、大失態を犯して意味ないとか色々と突っ込みどころがあります。
まぁ、スパイ用の大砲がカッカラ王国から打ち上げられている所を見ると、共和国と協定を結んでいるんでしょうね。

「今回は空中艦艇を潰すだけだから、一人だけでも十分だろう」
大規模な戦争ではタナトスを除いた四天王も出動するが、今回は空中艦艇の破壊。
一人でも十分事足りる仕事で、機械のプロフェッショナルなら、効率的に破壊する事も可能だ。
タナトスの言葉に三人が目で会話する。
その眼差しの意図は、明らかに今回の仕事への押し付け合いだった。

いつもなら不満もなく仕事に従事しますが、今回は別問題です。
戦力云々ではありませんよ。そもそも三人だけで国を滅ぼせる実力者達にとって、サンドシップ潰しは簡単な仕事ですから。
別に大した理由はありませんよ。ただ、三人とも個人的な理由から砂漠に行きたくないという、ただの我が侭なんです。

「問題は誰に行ってもらうかだが…それを決めかねているのだよ」
タナトスが三人の顔をゆっくりと見渡した後、中央にいるシークに視線を留める。
「では、シーク…」
「私は無理だ。 肌が火ぶくれて仕事どころでなくなる」
タナトスの言葉を遮るように、シークがキッパリと拒絶する。

雪のような白皙の肌を持つ彼は強い日差しにかなり弱いですから、砂漠に行けば日焼けではすまない惨状になりますもんね。
…そもそも肌を気で覆っていれば一切日焼けなんてしませんし、本人もそのことはよくわかっています。そして気を用いれば年中快適な体感気温でいられますので、砂漠の激しい寒暖差も関係ありません。
砂漠に酷いトラウマがあるから、行きたくないというだけです。
それについては詳細は書きませんが、そのトラウマにタナトスが深く関わっているということだけは書いておきます。

タナトスがファウナッハに視線を向けて言葉を発する前に、彼女が先手を打つ。
「私も遠慮しますわ。 砂漠に行ったら後のケアがとても大変ですもの」
嫣然と微笑みながら、拒絶を突きつけた。

魔法では、炎天下の猛威から肌を完全防護するのは難しいですもんね。
それでも魔法のプロである彼女なら強い日差しからの完全防護は可能ですが、持続し続けなければならないので疲れますから。
美貌の維持に気を使うのなら、砂漠はタブー中のタブーですね。
……戦時中は全身血塗れになってもさほど頓着しない事を考えれば、単なる言い訳にしか聞こえませんが。

「うむ…では」
「私も無理だ。機械の中に砂塵が入って、メンテナンスが大変だからな」
タナトスがゲシュタールに視線を向けた直後、ゲシュタールが眉根を寄せて、早口で言葉を紡ぐ。
「ゲシュタール。さっさと準備して、一刻も早くサンドシップを潰してもらおうか」
「おい!待て!! 私の意見は無視か!?」
ゲシュタールが抗議の声を上げるも、タナトスは全く相手にしなかった。

メンバーの中では一番マトモな答えを返したゲシュタールですが、タナトスは初めから彼に狙いを定めていましたから、どんな理由を並べても効果はありません。
他の二人に関しては、反応を楽しんでいたんでしょうね。





言い訳
誰だって、砂漠に行くのは嫌だろう…という話です。
彼らはプロの戦闘集団でもあるので、こんな個人的な理由で任務を拒絶することはないですが、あくまでもギャグという形で乗せました。


『短文』5におまけの話を掲載しています。
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