「火星物語」
火星物語 お題

火星物語 小説 『お題7』

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『おばあさんの記憶』


注意
お祖母ちゃん子の孫視点の話です。
フォボスが亡くなっています。
死ネタがあります。















私のお祖母さんはよく不思議な冒険談をしてくれる。
お祖母さんの話はどれも現実離れしているけれど、とても面白い。
特にずっと昔に亡くなったお祖父さんが、時を越えて冒険をした話が一番楽しかった。
兄弟達はあまりにも現実離れしたお祖母さんのお話を「作り話」だと思い込んでいるけど、私は知っている。
それが昔、お祖母さん達が経験したことだって。
その時のお祖母さんの目が、「作り話」が本当の事だと物語っていた。

写真でしか見たことのないお祖父さんは「最後の風使い」で、とても強くて賢くて、ブラパン党総帥として正義のために働いていた。
お祖父さんはお父さんが子供の頃に亡くなったから、私はお祖父さんを知らない。
伝え聞く話はどれも立派過ぎて、人間味が薄い話だった。だから私にとってお祖父さんはお祖母さんの「作り話」の”フォボス”という人間のイメージが強い。

お祖母さんとお祖父さんはおしどり夫婦と呼ばれるほど仲がよかったらしい。
お祖父さんとの思い出を語るとき、お祖母さんはいつも綺麗に輝いて、私達の”お祖母さん”から、大切な人を想う一人の女性になった。
その度にお祖母さんが手の届かない遠い存在に思えて不安に駆られた。
お祖母さんがここにいることを確かめたくて、ずっと抱きしめた。
そんな私の我が侭におばあさんはいつも優しく笑って、私の頭を撫でてくれた。
お祖母さんの存在を身近に感じられるその瞬間が、一番安心できた。
そう、私はお祖母さんがずっと一緒にいてくれることが幸せだった。

私の大好きなお祖母さん。
握り締めたその手は、次第に冷たくなっていく。

――ねぇ、笑って。 お祖母ちゃん、あなたの笑った顔を天国に持って行きたいの――
本当は泣いて喚いて、お祖母さんの命を繋ぎ止めたかった。でもそんなことをしてもお祖母さんをこの世に留められない。
だから、お祖母さんの最期の願いを叶えるため、必死に頬を強張らせた。
目に涙が溢れて、お祖母の顔が見えなかったけれど…、笑顔になれていたと思う。

最期の瞬間にお祖父さんが迎えにきてくれたのだろう。
お祖母さんはとても穏やかに微笑んで、まるで幸せな夢を見ているようだった。



言い訳
孫の性別と年齢はわからないように、あえて誤魔化しました。
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