未完

聖剣伝説2 未完 『呪歌』2

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注意
2は3の遠い昔という大前提があります。
オリジナル設定や要素があります。
シーク・ファウナッハ前提です。
























舞台設定
シーク…21歳。 ファウナッハ…19歳。 ゲシュタール…17歳。 タナトス…不明。


















「……というわけだが、何か質問は?」
一通りの説明を終えた後に、タナトスが三人の顔を見渡す。
「奇襲には賛成だが、一つ腑に落ちないところがある」
今までそっぽ向き、聞いているかどうかも疑わしかったゲシュタールがタナトスに視線を向ける。
「何だ?」
「タナトス。我々が国を滅ぼす間、貴様は何処で何をするつもりだ?」
「私はこの侵攻の最大の目的であるマナの要塞の封印解除に必要な情報を手に入れるために、色々とすることがある」
「我々三人だけに任せて、貴様は碌に働かぬか。 フン、いい身分だな」
ゲシュタールが鼻白む。

「今回のフォルセナ侵攻だが、我々がどの程度”使える”かの実地試験という魂胆だろう」
今回の戦いの配置付けは、各々の得意分野を最大に生かしたものだった。
「そもそも奴の目的なら、私とファウナッハの二人で城以外を焼き払えば済む話だ」
情報を手に入れることが目的のタナトスに”戦争”をするメリットはない。
シークの融合術とファウナッハの強化魔法を用いれば、都市丸ごと焼き払うのは困難だが、不可能ではない。


「ゲシュタール。君は他の二人とは異なり白兵戦に特化した戦闘スタイルだ。 ホバーバイクで戦場を縦横無尽に駆け巡り、波動砲で多くの敵を焼き払う」
タナトスの視線がファウナッハに注がれる。
「ファウナッハ。君のサラマンダーの魔法は確かLv7だったね。 それならばその炎は燃え盛り、民家を瞬く間に焼き払うだろう」
タナトスの期待を帯びた眼差しにファウナッハの頬が紅潮して、力強く頷く。
畏れと共に尊敬する人に認めてもらいたいという純粋な思い。
今の彼女の中にある思いは、タナトスへの強い信仰心。
その様子にシークが顔を逸らし、目を伏せる。
「シーク。君の仕事は何よりも重大だ。 君の行動次第で他の二人への危険や帝国軍本隊への負担が変わってくる」
「そんなことわかっている」
当たり前の事を重ねて言うタナトスに、シークが挑むようにタナトスを見る。
「おっと、これは失礼」

「奴の事は常々下衆だと思っていたが、まさかあそこまでとはな…」
「ちょっと、シーク! タナトス様を悪く言わないで」
吐き捨てるように放たれた言葉に、ファウナッハが抗議の声を上げる。
「お前はいつもタナトスのことばかりだな。 そんなに奴が好きか?」
冷ややかだが棘を含ませた声音に、ファウナッハの視線が険しくなる。
嫉妬と怒り。
火花を散らせ、互いの意思を譲らぬ二人の空気が次第に緊迫の色を増す。
「おや? 離婚の危機到来か?」
すぐ側から聞こえてきたからかいを含ませた笑い声に、二人が弾かれたように声の主を見る。
「「ゲシュタール!!」」
頬を赤らめて、声を揃えて怒鳴った後に、互いに見交わしてバツが悪そうに顔を逸らす。
「そもそも…………私達は結婚などしていない」
シークが目を伏せて、小さく呟いた。

「……タナトス。何を企んでいる」
刀剣の如き鋭い眼差しに、タナトスの口角が歪む。
「さっきも話したとおり、情報を手に入れるためにはどうしても必要なことだよ。
最後の手掛りは王族のみに口伝されるものだから、追うにはどうしても生きてもらわねばならないのだ。
ただ聞いたところで教えてくれないから、国を滅ぼすさまをその目に焼き付けて差し上げたら、泣きながら情報を明け渡してくれるだろう」
フォルセナの王族には代々洗脳を防ぐための古代魔法がかけられる。
その魔法の特性上、闇の血を持ち、様々な魔法に精通するタナトスでも解けない。いや、タナトスだからこそ、その魔法を解くのは事実上不可能だった。
それを解除する方法は只一つ。対象者の精神を砕き、衰弱させること。
フォルセナを滅ぼすのは手段であって、目的ではない。
「下衆が」
シークが吐き捨てる。
必要以上に相手を追い詰め、甚振るタナトスのやり方とはそりが合わなかった。
タナトスが鷹揚に頷く。
「外道でも結構。 私は目的のために手段を選ばない主義でね。
それは君でも同じだろう?」
「私は…!」
勢いよく立ち上がった後、堪えるように拳をグッと握り締め、苦しげに呻く。
「………私はお前のような真似はしない」
手段として相手を追い詰める事もある。だが、そのために関係のないものの命を奪い、人間としての尊厳を損なわせる真似だけはしないと誓える。




言い訳
時系列が混在していますが、会議の最中とタナトスが出て行った後の三人の会話です。
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