「聖剣伝説」
聖剣伝説2

聖剣伝説2 小説 『暗殺』 1

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注意
2は3の遠い過去という設定です。












舞台設定
シーク…13歳。 タナトス…不明














深い森に囲まれた宗教都市ウェンデル
この都市の歴史は古く、古代文明が興る前からあったという。
初めは商業都市として栄えていたが、いつしかマナの神信仰が広まり、数々の聖堂や寺院が築かれて『聖地』という位置づけになった。
世界一の高さを誇るマンテン山頂上付近のマンダーラも聖地として有名だが、標高の高さから心身ともに鍛え抜かれたものにしか辿り着けない難所だった。
それに対してウェンデルは一般にも広く開かれた”聖都”だった。それ故に世界各地から病に苦しむ者や悩みを抱く者が救いを求めて、この街に巡礼に訪れる。

この都市は宗教的な位置づけから永世中立国を謳い、どの国の傘下につくこともない。
宗教都市が持ちうる影響力は多大なもの。故に本来ならば如何なる国に対しても不干渉の姿勢を貫くが、今は違った。
ウェンデルの中でも最高位のマナの司祭は、侵略戦争を繰り広げるヴァンドール帝国に強い危機感を抱いており、帝国への反旗を翻す動きを見せていた。
皇帝にとって、他国を扇動して帝国に不利な状況を齎すマナの司祭は、目の上のたんこぶ。
しかし諸外国の目もあり、表立った行動が出来ない状況だった。

静かな街。
ウェンデルを一言で表すならその言葉が真っ先に述べられるだろう。
体外の町に存在する歓楽施設も、遊興のための店も何もない。それでいて人々の顔は朗らかで、満たされた日々を過ごしていると一目で分かる。
活気もないが、寂れた印象もない。
町全体が神殿と同じく静寂な空気に満たされていた。

整備された石畳が街の奥にある神殿へと続き、大理石で作られた神殿は艶やかな光沢を放っている。
その神殿と対峙するように一人の神官が立っていた。
燃えるような赤い髪に薄茶色の瞳。健康的な淡褐色の肌の若い青年。
特に書きあらわすところがない程平凡な容姿の持ち主だった。
青年は何処か厳つい空気を漂わせながら、神殿を見据えていた。
ふと、静かに目を伏せるとほんの一瞬だけ薄茶色の瞳が瑠璃色の変わる。
それと同時に二十歳を越えた青年であるはずなのに、まるで幼子のような印象を与えた。
しかしそれは束の間の発露。
すぐに厳つい空気も、年齢にそぐわない空気もなくなり、神殿に相応しい穏やかな空気を醸し出した。

「神官様。今日も良い天気ですね」
参拝者達に声をかけられて、神官が振り返る。
神官としての見事な仮面を貼り付けた姿、雰囲気。
「ええ、本当に。 これもマナのお恵みでしょう」
穏やかな笑みと共にお辞儀をして答えた。
参拝者と社交辞令を交わした後に、立ち去る前に神官が朗らかな笑みと共に祝福を与えた。
「マナのご加護があらんことを」
参拝者が深々と礼を述べて、神殿に向かおうとした時にふと思い出す。
先程の神官の目が何処か冷ややかだったことを。
思わず振り返り神官の姿を探すが、隠れる場所のない大通りのどこにも先程の神官の姿はなかった。
参拝者の背筋に寒気が襲い、身震いが走る





言い訳
帝国に引き抜かれるための試験です。
シークが四天王になったのは15歳ですが、それ以前からタナトスは積極的にシークをヴァンドールに引き抜こうとしていたんです。
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