未完

聖剣伝説HOM 未完 『とある話につき、要注意』

 ←火星物語 小説 『短文集』2 →バジリスク 小説 『沈黙』
注意
ギャグです。

性別転換の話ですので、苦手な方は引き返してください。
性別が異なれば名前は異なるでしょうから、名前は出しません。
一部のキャラの名前はそのままだったり、また少し変えています。


あるキャラの性格が別人になっていますので、ご注意ください。


















困惑した面持ちで、もみ上げが特徴的な友人を見つめる。
彼女も目の場がないのか、”元凶”から顔を逸らして、知らぬ存ぜぬを貫き通していた。
これからも行動を共にするのだから、いつまでもそんな態度が通用するはずもないのだが、彼女自身もそうしたい気持ちで一杯だった。
私がHOMの主人公なのだから、しっかりせねばと現実逃避への誘惑を断ち切るように自分自身に言い聞かせて、隊長とこれからの打ち合わせをしている獣人族の女王に視線を向けた。
分厚い橙のマントを羽織っているが、大きく前が開けた薄手の服は、胸元の飾りがなければ、ほぼ丸出しに近い状態だった。

ちらリズム、ふとそんな言葉が脳裏を過ぎった。
……それはちらリズムと呼べるほど、隠されてはいなかったが。







他国人達がなにやら言いたげに、ペダン組と”あれ”を交互に見ている。
――そんな目で、見ないでくれ……。
……そもそも、ビーストキングダムの女王はその目を向ける資格はないだろうと、突っ込みたい。
もみ上げの友人もこの時ばかりはローラント人に戻るのか、同じ目を向けてくるのが……何よりも辛かった。
「……自国の恥を晒しまわっているとしか思えないでありますね」
ポツリと呟いた幼い少女の言葉に、深く同調した。
穴があったら今すぐ逃げ込みたい心境で頭を抱え、「自国の恥」を細目で窺う。
そこには豊満な胸をさらしで軽く巻いただけの、半裸将校がいた。



上記のから派生した話。

見知った顔の登場に、隊長がこれ見ようがしに溜息をついた。
「……そろそろあなたが出てくる頃合じゃないかと思ってましたよ。
出来る事なら、品性のない…あなたとはやりあいたくなかったのですが……」
「おい!!本音が漏れ出てやがるぞ!!」
風の音に消えた隊長の言葉を地獄耳で聞き取った将校が思わず詰め寄るが、隊長はフッと冷ややかに吐き捨てた。
「……セレスタイト。面倒なので、昔の好です。黙って通していただけませんか?」
「お前なあ……勘弁しろよ。 そんな顔でそんな事言われて、はいそうですかと誰が言うと思ってんだ!? この性悪女!!」
「アハハハハ、男そのもののあなたに性悪だなんて言われる筋合いはありませんよ。
悔しかったら、”彼”の心でも掴んでみなさい。 まぁ、あなたには死んでも無理でしょうけど」
嘲笑う冷淡な笑みに、将校の堪忍袋の緒が大きな音を立てて、切れる。
直後、赤竜の大群が押し寄せた。







「おい、獣人女王」
背後からかけられた険しい声音に、彼女が鋭い眼光でそちらを見遣った。
そこにいたのはペダン組唯一の男、ジェレミアだった。
「なんだ?」
彼とはどうも馬が合わない。というよりも、一方的に嫌われていると言った方が正しい。
それが人種の違いによるものならば、彼女もさほど気にも留めなかったが、どうやら違うようだ。
ジェレミアの女王に向ける嫌悪は種族云々に由来するものでなく、個人的感情によるものだというのは察しが着いていた。
最も、何故此処まで嫌われるのか。その理由は皆目見当すらつかないのだが。
「貴様、そんな形をしていようとも、仮にも女だろう。 だったら、それなりの装いをしたらどうだ?」
「フン、余計なお世話だ」
寒さに強い獣人族故に、薄着でいても隊長を崩す事はない。
第一、服を着込んでいては獣人の真骨頂である夜での獣人化の際に、動きの邪魔になったり、後で服を修繕したり、新たに拵えなければならないのだ。
そんな面倒を嫌って、彼女はそれに及ばぬように手間のかからぬ格好をしているのだ。
合理的といえば、合理的だが。彼女の場合、もう少し外聞も重視した方がよいと周囲の者も思っていた矢先にこの戦争が始まった。
あしらうような獣人女王の言葉に、ジェレミアの眼光が鋭くなる。

「いいから、服を着ろ!!」
「だから何故貴様にそのような事を、いちいち言われなければならんのだ!?」

拳と罵声が飛び交う中、その様子を離れて見ていたローラント戦士と、もみあげ女性がやれやれと呆れた面持ちを浮かべた。
「やれやれ、ジェレミアも素直じゃないな」
「ようは、目のやり場に困るから、隠せってことだろう。
そう言うお前は平気なのか?」
「何が?」
「いや…だってあれとか、ペダンの半裸将校とか。 あ、ナバールの美人妻なんかウェンデルの連中、凄い色めき立っていたってのにお前は平然としてただろう」
もし自分が男だったら、即魅了される程ファルコンの妻は美人だった。
どれくらいの美女かというと、女である彼女の目から見ても、彼女を前にすれば世界の美女揃いのオーロラシスターズですらも裸足で逃げ出すだろうと思えるほどの美貌の持ち主だった。
ジェレミアも彼女を美人だなと言ったきりで、さして関心を持っていない様子だった。
まぁ、あれは獣人女王がお気に入りだから、問題ない。
だというのに、目の前にいる幼馴染はファルコン牽制の下、あの美人と色々話していたようだが、色恋云々の素振りはなく、4年前の事件についてローラントとナバール側双方の食い違いについてのみを詰問するように話しているだけだった。
そんな様子を見ていれば、いらぬお節介だと分かっていながらも、幼馴染みとして、彼の”男の将来”に不安を覚えてしまったのだ。

「俺には、あの人がいるからいいんだ」
頬を赤らめて、陶然と彼が語る人物に、心当たりがあった。
ローラント王子の婚約者だ。
「……お前、相手は人妻だぞ?」
それも、只の人妻ではない。主君の妻なのだ。

「この恋が叶う事はないと初めからわかっている。
しかし、想うことだけならば、それは俺の自由だ」
主君を愛し、その婚約者に恋する。それゆえに二人の幸せを、魂の奥底から願う。
それが彼の偽らざる気持ちだ。




言い訳
HOMの主だった面子の性別を入れ替えたらどうなるかな?という話です。
ガウザーは例え性別が異なろうとも、あれに近い格好をしそうですし、セレスタンも胸は隠すけど半裸のスタイルを維持しそうだと思ったのでこんな感じになりました。

ジェレミアって名前は本当は男性用だというので、きっと性別が異なろうとも同じ名前だろうと思いそのままにしました。
この話の場合性別が逆なので、喧嘩の際にガウザーからも拳が出ます。(本編だとジェレミアがいくら手を上げても、ガウザーは絶対に拳を出さないでしょう。何たって、種族の違いのほかに男女という性別の違いもありますから)

今後HOMでこのネタを書くとしたら、
一人の女性を巡って血で血を洗う修羅場を繰り広げるナバール父子とか。(自分の子供と年の変わらぬ養女と再婚したがる親父と、初恋を守るためそんな事絶対に許さんと父親を目の敵にする息子)
若いツバメに夢中のフォルセナ王女と、年増に惹かれているアルテナ王子とか。(一回り近く離れている年の差カップルだから。……でも、この場合アンジェラは……考えないでおこう)
いい性格をした隊長と、男そのものの将校の”彼”を巡る女同士の戦争とか。(何故か分からないけれど、ゲームでの関係よりこちらの方が断然怖い気がする……)
それ以外にも考えれば色々と出てきそうです。
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
もくじ  3kaku_s_L.png お知らせ
総もくじ  3kaku_s_L.png ドラゴンボール
総もくじ  3kaku_s_L.png 火星物語
総もくじ  3kaku_s_L.png 聖剣伝説
もくじ  3kaku_s_L.png その他
もくじ  3kaku_s_L.png 未完
もくじ  3kaku_s_L.png 考察もどき
もくじ  3kaku_s_L.png 短文
もくじ  3kaku_s_L.png 裏部屋
  • 【火星物語 小説 『短文集』2】へ
  • 【バジリスク 小説 『沈黙』】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

  • 【火星物語 小説 『短文集』2】へ
  • 【バジリスク 小説 『沈黙』】へ