短文

『短文集』15

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聖剣伝説2  2
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聖剣伝説3  4
火星物語  1
DB   1
バジリスク+モノノ怪   1









『指輪』
魔導師の指でありながら細くしなやかな美しい繊手を翳す。
何処か躊躇うように左手の薬指に飾り気のない白金の指輪を嵌めたが、すぐに自嘲と共に外した。
婚姻し、子を成すべからず。
それが、四天王の最も重要な掟。
だから薬指に指輪を嵌める事など出来なかった。
聖剣伝説2 ファウナッハ (シーク・ファウナッハ前提で、内縁の関係) 2012/12/30

『音楽師』
注意
オリジナル設定があります。

軽やかな鼻歌を口ずさみながら、愛用のラッパを綺麗に磨く。
安物だが、質のいいラッパをテケリはとても気に入っていた。
それは無力な子供が軍勢相手に渡り合うために必要不可欠な道具であり、彼の武器。
いかなる魔物であっても自由自在に操る指揮棒だった。
本当は思念波だけで十分だが、音波に乗せたほうが効率よく広範囲に渡って魔物を操れるのだ。
人為的に魔物を操る術はどの国も有しているが、それを個人で、ましてや意のままに御する力など皆無。
脅威的な”不可能”を幼い子供が容易く行使できるのは、その身に流れる血ゆえ。
森の民という、遥か古に途絶えた血の力によるものだ。
聖剣伝説HOM テケリ (ナイトソウルズのMOBの指揮官及び管理人) 2013/1/4

『死の烏の舞い』
周囲を屈強な猛者達に囲まれても、漆黒の色を宿す少年は当然の如く余裕に満ちていた。
勝利を確信している愚か者どもを嘲笑うと、少年の眼光が鋭く光り冷徹な色を宿す。
直後、大きく腕を振るった瞬間に数十人もの人間が肉片へと変じた。
何が起きたのか理解する暇すら与えず、少年が独楽のように腰を回し、”見えぬ糸”を更に放った。
数十メートル近く伸びた糸を手足の如く巧みに操り、更なる犠牲者を生み出してゆく。
僅かな時間に百もの人間を殺した少年の武器は、「覇糸」と呼ばれる”気”のみでしか感知出来ない特殊な糸だ。
少年クロウはその唯一の使い手だった。
最後の敵の首を刎ねると同時に、覇糸を大きく振り乱し、血と脂や不純物などを払い落とす。
覇糸を抜き放ってから、元に戻すまで。
その間、僅か十秒。
聖剣伝説2 クロウ(オリキャラ) (ジェマへの反抗勢力根絶やし場面) 2013/1/15

『犠牲の人形』
――仲のよい親子であらせられます。
家臣達にそう言われる度、表情を曇らせることなく笑顔を貼り付けていた。
そう評されてはいるが、常に母上からは冷ややかな嫌悪と憎悪を宿した眼差しを向けられているのに、誰が愛されていると思うのか。
人目さえなければ、母上は私のことなど見向きもしないというのに。
期待しても無駄だと分かっているけれど、知りたい。
何故母上が私と父上を嫌い抜くのか。愛情の欠片すらも与えてくれないのか。
せめて、それだけでも教えて欲しい。
そうでなければ、あまりにも……。
聖剣伝説3 オリキャラ (『Insane empress』 での女王の娘) 2013/1/20

『ホームシック』
―ハァ…。
誰にも聞かれぬように溜息を漏らした。
幸いな事に食堂は賑わっており、誰も隠された溜息に気づかない。
黙々と料理を口に運びながらも、その表情は僅かに曇りを見せた。
―不味い。
仲間や客達が美味しいと顔を綻ばせる料理でも、ホークアイにとっては”不味かった”。
幸いなことに”不味すぎる”料理ではないが、それでも到底口に合うものではない。
ナバール人は味に煩く、そのこだわりは祖先が極東に住んでいた頃の遥か大昔に遡るほどだ。
数多の料理人達が長い年月をかけて研究と研鑽を積み重ねてきた結晶。
それがナバールの中枢に住まう者のみに饗される料理だった。
そんな環境で舌の肥えた人間が、他国の料理を食べても頭と体が拒絶してしまうのは無理からぬ話だ。
ホークアイ自身、故郷を出奔したことは後悔していないが、こういうときは一抹の郷愁が呼び起こされる。
また、”普通”の料理を食べたいという、懐古が。
何気なく食べていた食事が、とても美味しいものだったと他国を旅するようになって、しみじみと思うのだ。
聖剣伝説3 ホークアイ (味の記憶は、結構な割合を占めるらしい) 2013/1/22

『主人と従者』
戦乱の嵐が吹き荒れるマナの聖域の一角。
フレイムカーンを従えた美獣と、死を食らう男を従えた獣人王が鉢合わせた。
「これはこれは、成り上がり魔王の僕ではありませんカ。
ここはお前のような奴が来るような所ではないヨ!! シッシッ!」
「おやおや、仮にも”上級”が獣人の子分になっているのかい?」
哀れを催した表情で傲慢に嘲笑う美獣に、死を食らう男のこめかみが痙攣した。
「キイィィー!! 格が高いとはいえ”転生体”風情が偉そうに!
獣人王様!!この嫌味な雌をさっさと殺しちゃってくださいヨ!!」
「フレイムカーン! あの目障りなパシリを殺せ」
「ぱ…パシリですってぇ!?」
「ふふふ、違ったのかい? 何処からどう見ても立派な下僕にしか見えないけれどね。
大昔といい、今といい。よほどパシリが好きなんだねえ。 アーハッハッハ!!」
聖剣伝説3 美獣+死を食らう男 (長編の1シーン) 2013/1/22

『面影』
愛しい幼い我が子の寝顔を見つめていた妻が、ビデオカメラを手にしている夫に顔を向けた。
「何?」
「あなたにそっくりだと思って」
漆黒の緩やかな癖毛、藍玉の瞳、整った顔の造りなど。
妻の言葉通り、息子は父親の雛形と呼んでも差し支えないほど瓜二つだった。
綺麗な妻の笑顔に我知らず見惚れる。
―俺は、君に似ていて欲しかったな。
口に出せば何故か妻は顔を曇らせる本音を胸中で紡いだ。
滝のように背を流れる艶やかな鳶色の髪、透き通る美しい翡翠の瞳、凛々しく端麗な美貌。
どれをとってもしがない考古学者でしかない夫には勿体無いほどで。
心の底から惚れる、自慢の妻だった。
火星物語 フォボスの両親(オリキャラ) (フォボスが2、3歳頃の両親の語らい) 2013/1/28

『屍越え』
大切な人々や大勢の人間の死を乗り越えて、今俺達は生きている。
それでも残念だが、俺は人造人間に勝つことは出来ないだろう。
だから、決めたのだ。
愛弟子であり、”希望”の少年の土台になる事を。
共に戦い、殺された大事な仲間達と同じ道を選びとった。
トランクス。俺の屍を越えて、強くなれ。
DB 悟飯 (未来編で、最期まで黙した胸中) 2013/3/31

『再決』
眼前に対峙するのは、見目麗しき青年。
しかし、その身に宿す禍々しさは、到底人の持ち得ないものだ。
「以前会った時には、見るに耐えない姿でしたが……。
それが、貴方の本来の姿、ですか」
数多の人間の肉と皮を剥ぎ、己が肉体として奪っていった妖〈モノノケ〉
二百年越しの対決に、薬師の目が鋭く眇められた。
バジリスク+モノノ怪 薬師 (クロスオーバーのBパートで、薬師との対峙シーン) 2013/6/10

『二人の女』
一人は物心つく前からの許婚であり、守るべき大事な妹。
一人は故郷を追われ、復讐と妹を救う旅で出会った戦乙女。
家族か、初めて恋焦がれた女か。
故郷と自分の心を天秤にかけるまでもなく。
俺が選ぶのは、ただ一人の女。
聖剣伝説3 ホークアイ (彼視点のジェシカとリース) 2013/6/10
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