「聖剣伝説」
聖剣伝説2

聖剣伝説2 小説 『短文集』 3

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短文集に掲載している「聖剣伝説2」の話が30個以上になりましたので、その分纏めてこちらに掲載します。
尚、此処に記載する話は『短文集』にあるものを一部修正したものです。



参照
『短文集』9、11、12、14、15








内容の系統
四天王話     8
ランディ一行話  1
その他      1










『短文集』9

『こんなやりとり』
「どうしたのだね、シーク?」
先刻から顔を曇らせているシークに、タナトスが嗤いの形を作りながらも、目には微かに気遣うような錯覚を見せつつ尋ねた。
「フォルセナを潰すだけなら、皆殺しにする必要はないだろう」
苛烈ともいえる眼差しで、タナトスを見据えた。
国を滅ぼしても、残された民は侵略国に飲み込まれるだけで、皆殺しなど稀だ。
最も”特殊な人種”の場合は、一人残らず殺されていたが。
「おや、そんなことを気に病んでいたのかい? ……君は、本当に優しいねぇ」
――道義心があるのは結構だが、下らないものに囚われて、仕事を疎かにするでないよ。
声音と仮面の奥から覗かせる眼差しは誤魔化せても、気は決して偽らない。
―馬鹿にするな。
胸中で忌々しく吐き捨てた。
シーク+タナトス (『呪歌』の没シーン)

『Dante』
「シーク?」
傍目から見ても分かるほど沈んだ空気の少年に、穏やかな声音で呼びかけた。
少年の瞳が揺らぎ、目を伏せる。
思わず言葉を続けようとしたが、それを読み取った少年は拒絶するように首を振るだけだ。
暫しの間、沈黙が二人の間を満たした。
「シーク」
優しく名を呼ぶ。
「……無理をするな」
静かな言葉に、少年が顔を上げて彼を凝視した。
「お前はよく溜め込むからな。 それではいつか壊れるぞ。
そんなに辛いならば、押しかかる積荷を下ろして吐き出せばいい」
彼と亡き父の顔が重なり、人肌の温もりが切ないまでに懐かしかった。
だが、少年の矜持はそれを良しとしない。
少年が逡巡するように目を伏せた後、少しの間を置いて拒絶の意図が伝えられた。
ダンテ(オリキャラ)+シーク (シークが帝国に来て、半年くらい)

『面接』
「ゲシュタール。 そなたは四天王に禁じられている事を知って、志願しておるのか?」
書類に目を通し終えた審問委員会の老人の言葉に少年が嗤い、小馬鹿にした目を向ける。
「四天王は婚姻し、子を成すべからず。 家督を放棄し、国に生涯を捧げるべし」
それは上流貴族の跡取りである彼には、絶対のタブー。
淀みなく流れるように言葉を紡ぎ追いえて、中央に座する四天王の一人を真っ直ぐ射抜く。
四天王タナトス。この場の実質的な支配者であり、選定の権限を持つ、絶対者。
「女も家もいらん。 私が欲しいのは、強さと権力だ」
秀麗な顔に似合わぬ、力強く堂々とよく通る声。
「…実に素直だね。 大概の者は国のため、名誉のためなどと”定型句”しか口にしなくて面白みがなかったのだよ」
仮面の奥に隠された目が妖しく光る。
蛇に睨まれたかえるの如く身体を強張らせたが、気丈にもタナトスを睨み返した。
ゲシュタール+タナトス (四天王の面接シーン)


『短文集』11

『嫉妬』
「クリスって、”美女”だったわねぇ?」
刺々しい目で睨むプリムに、ランディはとんでもないと言わんばかりに目を剥いた。
透き通る白皙の肌。ほっそりした華奢な体躯に、すらりと伸びた手足。とどめといわんばかりの、彫りが深く目鼻立ちの整った綺麗な顔立ち。
それは世界三大美人種と評されるヴァンドール人の特徴だった。
色気よりも食い気至上なポポイすらも夢心地にさせた”美少女”に「聖剣の勇者」と持て囃されていた仲間が、何故か分からないが到底許しがたかった。
「ぷ、プリム! 僕はそんなつもりは…」
「へぇー!!だったら、どういうつもりなのか聞かせてもらいましょうか!?」
燻っていた火種を鎮火するどころか、逆に燃え上がらせてしまったことに気づき、ランディが軽いパニックに陥った。
「クリス達は美人だけど、でも僕は……!!」
――君のことが――
その先は続けられることなく、胸の奥に飲み込まれた。
口にする度胸など、なかったのだ。
ランディ+プリム (レジスタンスに会った直後)

『評価』
「……これ、本当に上級なの?」
”自称”上級妖魔を指差しながら、疑わしげに連れてきた張本人に尋ねた。
当の本人はチラリとファウナッハを見た後に、妖魔の頭を軽く叩きながら
「幻術や呪術などの魂に関連する術は特化しているが、接近戦は不得意だな。
不要になれば鎌を取り上げて力を封じれば済むから、まぁ使えるんじゃないか」
上級云々はどうであれ、と続けてみせた。
「ちょっと、あなた!!」
失礼極まりない台詞と態度に、妖魔が聞き捨てならぬとシークに噛み付いた。
しかし向けられた眼差しは妖魔の価値を疑うもの。
―本当に失礼すぎる人間どもですネ!!
腹立たしげに四の眼を睨み返した後に、フンッと鼻を鳴らす。
「ワタクシは上級の中でもかなりの核を有し、数千年も魔界の中核で生きた……」
「貴様の妄想などどうでもいい。 この際使えるのか、使えないのか。どちらかをハッキリさせろ」
妖魔の言葉を遮る形で、ゲシュタールが苛立たしげに一蹴した。
四天王+α (『mystic』の没シーン)


『短文集』12

『帝国の宝石』
美しき民と称されるヴァンドール人。
その中でも際立った美貌を誇る帝国四天王の三人。
それは戦場にて命のやり取りをしているものすらも見惚れさせた。
ヴァンドールの宝石は鮮烈な死の煌きを放つ。
その輝きに魅入られた者達は、次々と死神の元へと誘われていった。
タナトスを除く四天王 (戦場にて)


『短文集14』

『髪型に纏わるエピソード』
「髪ねぇ…。短くしてもいいけど……」
呟き終えてから、大きな溜息を一つ漏らした。
「そしたら広がるのよ」
意のままに御し難い外跳ねの強い癖毛を、繊手で弄りながら、柳眉を寄せる。
それはヴァンドールの宝石と称されるほどの絶世の美貌を誇る女性の、容貌に纏わるたった一つの悩みだった。
ファウナッハ (癖毛を髪の重さで抑えている)

『風習に纏わるやりとり』
「シーク。極東では純白の百合を贈る事が離婚届以上の意味を持つそうだが……。 いつからそのような風習が根付いたかわかるか?」
突然のタナトスの言葉に目を剥いたが、少し思案するように目を伏せた。
「…古代文明時代の故事にそのような描写があったから、もっと昔じゃないのか」
「そうか。 ではシーク。君はその風習がいつまで続くと思う?
一万年以上昔から連綿と伝えられても、これより未来。永久に残されることはなかろう。
数百年?いや、数千年か? いつまで残っていられるか……君の予想を聞かせてもらいたい」
―そんなこと、知るか。
例え人々の心に根ざしたものであっても、時代の移り変わりと共にいつかは廃れるものだ。
伝える人間がいなくなれば、風習など跡形もなく消え去る。
そこまで考えて、タナトスが何故このような事を言い出したのか、見当がついた。
「……タナトス。お前は……」
しかしその続きは紡がれる事なく胸中に閉じ込められた。
思い至った確信。それはきっと、タナトスの気づかぬ本心だから。
シーク+タナトス (没エピソードのリサイクル)


『短文集』15

『指輪』
魔導師の指でありながら細くしなやかな美しい繊手を翳す。
何処か躊躇うように左手の薬指に飾り気のない白金の指輪を嵌めたが、すぐに自嘲と共に外した。
婚姻し、子を成すべからず。
それが、四天王の最も重要な掟。
だから薬指に指輪を嵌める事など出来なかった。
ファウナッハ (シーク・ファウナッハ前提で、内縁の関係)

『死の烏の舞い』
屈強な猛者達に囲まれても、漆黒の色を宿す少年は当然の如く余裕に満ちていた。
勝利を確信している愚か者どもを嘲笑うと、少年の眼光が鋭く光り冷徹な色を宿す。
直後、大きく腕を振るった瞬間に数十人もの人間が肉片へと変じた。
何が起きたのか理解する暇すら与えず、少年が独楽のように腰を回し、”見えぬ糸”を更に放った。
数十メートル近く伸びた糸を手足の如く巧みに操り、更なる犠牲者を生み出してゆく。
僅かな時間に百を越える人間を殺した少年の武器は、「覇糸」と呼ばれる”気”のみでしか認識出来ない特殊な糸だ。
少年クロウはその唯一の使い手だった。
最後の敵の首を刎ねると同時に、覇糸を大きく振り乱し、血と脂や不純物などを払い落とす。
覇糸を抜き放ってから、元に戻すまで。
その間、僅か十秒。
クロウ(オリキャラ) (ジェマへの反抗勢力根絶やし場面)
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