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マギ 小説 『悪夢と呼ぶには生易しい』

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注意
シンドバッドとジャーファルの話です。
ギャグです。













「……凄く不吉な夢を見たのです」
そこにシンドリアの政務官(一部では母とも呼ぶ)と誉れ高い面影はなく、眼前に倒れているのは一切の身動きを封じられた七海の覇王だった。
身動きするだけでも激痛が走る脅威の縛りと体勢だというのに、ぎこちなくとも顔を動かせる王は尋常ではない。
流石は第一級特異点。
「……ジャー、ファル……」
生き絶え絶えに声を出すが、発声するだけでも地獄の苦行だ。
「あなたの隠し子が百人も現れただけでなく、目出度い祝いの席だからと、私に…!」
口に出すのもおぞましいとばかりにグッと押し黙ったが、暫しの時を置いて漸く覚悟を決めた。
「私に、公衆の面前で黒歴史の数々を朗読しろ…と。 あんな笑顔で。今まで見せてくれたことないのに、あんな場面で……」
夢と現実を混濁しているのか、身も世もなく啜り泣く政務官に、謂れもない仕打ちを受けても尚、哀憫の念が湧く。
人間の限界を超えた七徹の後だから、そんな根も葉もない悪夢を見たのだと慰めたい。
しかしシンドバッドが力を振り絞り、激痛に耐えて発声するよりも先にジャーファルが動いた。
「悪夢の実現を防ぐために……。 シン、あなたを去勢します」
嘗て愛用した暗殺道具を手に構え、涙で濡れた凍える愛憎の眼差しに。
この上なく本気でシンドバッドの”男”を殺すのだと、遅まきながら悟って。
宮殿中に響き渡る、魂切る悲鳴を上げた。



言い訳
二人の共通の黒歴史の一つというモチーフで、元々短文用と書いていたものですが文字数の関係上小説の方にしました。
ジャーファルが怒り狂う(ギャグで)としたら、シンドバッドに隠し子が現れたと、公衆の前で大々的に黒歴史を朗読しろと言われたとの二つかなと思いましたので、それらを掛け合わせた話です。
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