短文

『短文集』17

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火星物語  1
聖剣伝説2  2
聖剣伝説3  4
聖剣伝説HOM 1
バジリスク  1
聖剣伝説FF外伝  1










『ある戦いの一幕』
「フォボスさんに全てを押し付けるなんて、幾らなんでもヒドイとは思いませんか?」
ここにいない友人達を非難するセイラに、フォボスが苦笑する。
「まぁ、昔からこういうことは僕の役目だったからなぁ」
セイラが早口で呪文を唱えると火珠がお化けを襲う。
「それにあの二人が着いて来ても、お化けとは戦えないし、却って怪我でもされたら困るじゃないか」
炎に包まれ弱ったお化けにフォボスのスパナが振り下ろされた。
その衝撃にお化けが霧散する。
「それは……そうですけど。 でも、やっぱり」
気配もなくセイラの側に現れたお化けを、スパナが勢いよく刺し貫いた。
お化けが霧散したのを確認してから、セイラを見る。
「あの二人は引っ込んでいてくれた方がいいの。 下手に出られたら危なくて集中できないんだから」
「……そういうもの、ですか?」
フォボスが迷いなく頷くも、セイラはまだ少し納得できない様子だった。
けれど、お化けの残骸やら何やらが散らばり、激しい戦いの痕跡が残る周囲を見回せば、逃げ惑う二人の姿が容易く想像できる。
確かに、一緒に来られても逆に迷惑だったかもしれないと思い直した。
火星物語 フォボス+セイラ (アロマ城での戦闘中) 2013/7/31

『嫉妬』
ファウナッハが冷厳たる眼差しで捕らえられても威厳ある女を見て、歪んだ笑みを貼り付ける。
尊敬するタナトスから聞かされていたアルテナの大魔女に一度会ってみたかった。
何故と問われれば、好奇心だ。
決してゲシュタールが言うような嫉妬ではない。
嫉妬とは、劣等感や自信のない者が持つものだというのがファウナッハの考えだ。
対して彼女は今までの人生で培われてきた自信があり、魔力も美貌も地位も恵まれている。
同じ只人に嫉妬を感じる理由などないのだ。
ならば、何故此処まで興味を持つのか。
タナトスが珍しく褒めて、シークが感嘆の思いを口にした。
彼女の尊敬し、認める者達が高く評価した”偉大なるアルテナの魔女”
本人ですらも気づかぬ深層心理では、その存在をこの手で葬りたいと、強固な矜持に隠されながらも願っていた。
聖剣伝説2 ファウナッハ (滅多に嫉妬しないけれど、嫉妬すれば激しく根深い) 2013/7/31

『昔話』
「イーグルは6歳まで舌足らずな喋り方をしていて、とっても可愛かったわ」
頬を綻ばせて、深緑の瞳を悪戯な色に染めて語るのは、夫の黒歴史。
弟(甥)妹に恥ずかしい過去を暴露する妻の口を慌てて塞いだ。
聖剣伝説3 イーグル+α (夫婦喧嘩直後の話) 2013/8/19

『月とすっぽん』
天空の宝玉と、地に転がる石。
それが世間一般によるローラント姉妹の評価であった。
皆が次期女王は姉だと信じて疑わない。
父方の一族や姉を忌み嫌っている家臣達は妹を推薦するが、その勢力は塵に等しい。
武芸も頭脳も美貌も、何もかもが優れた姉。
母からの愛情と、国民からの信頼。
妹が渇望しても決して得られぬ物を持つ姉に、憎悪と殺意を抱くまでに嫉妬していた。
聖剣伝説3 オリキャラ (『Insana empress ~another~』での姉妹の確執) 2013/9/23

『冒涜未遂』
注意
オリジナル要素があります。

「申し訳ありませぬ、殿下」
一世一代のプロポーズに返されたのは慇懃な拒絶であった。
舞い上がっていた王子の心は一気に奈落へと突き落とされる。
―何故だ? 貴方も僕の事を……。
しかし喉は異様に渇き、恨み言の一つも出なかった。
「…私も殿下の事は好ましく想っておりましたが、所詮恋慕は一代限りのもの。
情や気の迷いで受け継がれてきた血を汚しては、先祖や子孫に申し開きが出来ません」
深々と頭を下げながらも、凛とした姿に、漸く王子の喉に声が通る。
「…………想いを遂げる事を、愚かだというのか?」
「はい」
真っ直ぐエリオットの顔を見つめて答えたジェシカの顔に、一切の迷いはなかった。
聖剣伝説3 エリオット+ジェシカ (ナバールにおいては賢明な判断。しかし…) 2013/9/23

『ナイトソウルズの事情』
この船の金銭及び食糧事情はかなり厳しい。
母国からの補給もないからそれも当然だ。
また共に戦う仲間は各国からの有志の集まりなので、資金も殆どない。
その多くが王族や国の中核にいた人間なのだが、彼らは力は貸すが、金は一切貸さない姿勢だ。
まぁ、返す当てもないから仕方ない。それに力を貸してもらっている手前、金も出せとは到底言えない……。
そう言えば某R王子には早々に出て行ってもらい、パトロンなって頂いた方がいいですねと、いつだったか隊長がぼやいていたことがあった。
金はない、補給物資もない。
そのような状況下でどのように食料を確保しているのか。答えはおのずと限られる。
そう、料理の材料はあれだ。黄色い兎を主として、時々鳥や魚などを使っている。
あれらと心を通わせられるテケリが知れば嘆き哀しむどころの話ではないので、皆気づかれないように細心の注意を払っていた。
聖剣伝説HOM ロジェ (某人物の日記の一文) 2013/9/30

『時代と共に変わるもの』
まだ若い癖に髭を生やした姿を見て、ゲシュタールは露骨に顔を顰め、シークは冷ややかな眼差しに嫌悪を滲ませた。
ファウナッハなど見るのも汚らわしいとばかりにそっぽを向いている。
タナトスはと言うと……仮面をしているので表情はうかがい知れないが、語り口調は明らかに見下したものとなっていた。
聖剣伝説2 四天王 (2時代での若者が生やす髭への社会通念) 2013/9/30

『Q&A 再び』
Q.小四郎殿が今まで女子と縁がなかったのは、本人の気質以外にも何か理由がございますか? By朱絹
A.薬師寺天膳に悉く邪魔されたり、奪われていたからです。
バジリスク (小四郎の童貞に纏わるちょっとしたネタ)  2013/10/17

『双恋』
想いを交わせども、触れ合うことは一度もなく。
最後に影ばかりが重なり、立ち去る後姿を見送った。
聖剣伝説3 ホークアイ・リース (リース戦力外の、ローラント戦後) 2013/10/26

『助けになれず』
夜も更けて、空が明るみを取り戻す頃合。
剣奴の雑居房に物音を立てずに入り込む、よく知る人物の気配を感じ取って、瞼を強く閉ざした。
背を向けていても、彼女が空だった敷布の上に力なく倒れこんで、さほど時を経ずにかすかに寝息を立て始めたことも、全て聞こえる。
―アマンダ。
目を開いて、振り返ることなど出来るはずもない。
初対面時にウィリーの心を奪い、多くの人間が見惚れるほどアマンダは綺麗だった。
ナイフ投げと、曲芸じみた戦い方で男も恐れをなす強さを誇っているが、それでも女なのだ。
剣奴としてだけでなく、その美貌からシャドウナイトとジュリアスの玩具になっていることは、皆の間では暗黙の了解であった。
聖剣伝説FF外伝 ウィリー→アマンダ (裏予告)  2013/11/16
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