「ドラゴンボール」
DB 『IF』

DB IF 『彼から見た少年』

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注意
オリキャラが出てます。








9歳の悟飯がターブルに会った時の話です。










僕がその人を見て初めて思ったのは、病的なまでに清潔に保たれた温室育ちの子供というものだった。
血色のいい肌、傷一つない肌、細く華奢な身体―それは先天的なもので、どんなに鍛えても地球人並にしかならないのだと、後に本人から聞いた―プライドに満ちた目をして、まるで敬われ傅かれるのが当然という環境で育ったような…彼は全てにおいて”デミサイヤン”というにはあまりにも異質だった。
見るからに純然たるサイヤ人の上流貴族であるこの人が本当に奴隷扱いを受けている”デミサイヤン”なのかと疑いの眼差しを彼に向けるが、彼はそこに集まった僕達”兄弟”を一瞥した後、見下すような目で見た。
僕達の困惑と彼の侮蔑を察したのか、僕達のお父さんの―同族のレジスタンスの中では一番年上だから皆そう呼んでいる―ベルが彼の背中をそっと押し、前に出した。
彼はとても不満げな顔で一瞬ベルを睨み返すが、すぐにこちらに視線を戻した。
その目は他のサイヤ人と同じ、僕達デミサイヤンを見下し、”人間”ではなく”物”として見るような視線だった。彼は物として僕達を観察しており、決して馴れ合うつもりはないのだというのがその視線に現れていた。
「皆、この子は新しい兄弟のターブルだ」
彼は無表情だったが、目には不機嫌な色が現れていた。
サイヤ人というのは、仲間や血縁関係を大切にする種族だと後に彼から教わった時に、この時、血の繋がっていない他人…それもデミサイヤンと兄弟扱いされたのが嫌だったんだとわかったけど。
兄弟達が胡散臭そうに彼を見る中、僕も彼を観察するように見る。
彼は僕より幾つか年上のやたらと細い体つきをした少年だった。
黒髪黒目の逆立った髪、全てを射抜くような鋭い目、サイヤ人の血が濃く出たのか、彼は典型的なサイヤ人の容姿をしていた。
僕が彼を見て一番驚いたのは、彼にはデミサイヤンにはない尻尾を腰に巻いていたことだ。何故尻尾がデミサイヤンにないのかと言うと、生まれた直後に二度と生えないように処理をされるかららしい。
尻尾を切り取られ、生えない処理をされる理由については、気位の高いサイヤ人からしたら、僕達のような混血に自分達の象徴である尻尾が生えているのはよほど我慢できないんだろうと僕は考えているけれど。
尻尾を生やしているデミサイヤンなんて、見たことも聞いたこともないから驚いていたけれど、ベルの話の通り今までサイヤ人として育てられたのなら、尻尾があっても当然なのかもしれない。
彼を観察する事でわかったのだけれど、その存在感や気品、振る舞いや身のこなしは優雅で、付け焼刃では到底身につくものではなく、身に纏っている服といい…サイヤの上流貴族そのものだった。

何故、そんな子供…最も僕より幾つか上だろうけれど、明らかに”サイヤ人”の少年を何故、ベルが連れてきたのか、そして彼が何故見下している僕達の元に来たのか…その時の僕には到底わからなかった。
彼がベルに会うまでに何が遭ったのかを聞くまでは…
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