「聖剣伝説」
聖剣伝説3(HOM)

聖剣伝説3 小説 『短文集』4

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短文集に掲載している「聖剣伝説3」の話が40個以上になりましたので、10個分纏めてこちらに掲載します。
尚、此処に記載する話は『短文集』にあるものを一部修正したものです。



参照
『短文集』15―17




内容の系統
長編 1
『Insana empress』 2
















『短文集』15

『ホームシック』
ーハァ…。
食堂の賑わいに消えるか細い溜息が漏れ出た。
仲間達は食べるのに夢中で、ホークアイの隠された本音には気づいていない。
黙々と料理を口に運びながらも、その表情は僅かに曇っている。
―不味い。
皆が美味しいと顔を綻ばせる料理でも、ホークアイには不味かった。
ナバール人は味に煩く、そのこだわりは遥か大昔にまで遡る。
数多の料理人達が長い年月をかけて研究と研鑽を積み重ねてきた結晶。それがナバールの中枢に住まう者に饗される料理だった。
そんな環境で舌の肥えた人間が他国の料理を食べても頭と体が拒絶してしまうのは無理からぬ話だ。
彼自身故郷を出奔した事は後悔していないが、食事時には懐古と共に一抹の郷愁が呼び起こされる。
何気なく食べていた料理がとても美味しいものだったと他国を旅するようになってしみじみと思うのだ。
ホークアイ (味の味覚は結構な割合を占めるらしい)

『主人と従者』
戦乱の嵐が吹き荒れるマナの聖域の一角。
フレイムカーンを従えた美獣と、死を食らう男を従えた獣人王が鉢合わせた。
「これはこれは、成り上がり魔王の僕ではありませんカ。
此処はお前のような奴が来る所ではないヨ!!シッシッ!」
「おや、仮にも”上級”が獣人の子分になるなんて、世も末だね」
哀れを催した目で傲慢に嘲笑う美十二、死を食らう男のこめかみが痙攣した。
「キイィー!! 格が高いとはいえ”転生体”風情が偉そうに!!
獣人王様!この嫌味で生意気な雌をさっさと始末しちゃってくださいヨ!!」
「フレイムカーン! あの目障りなパシリを殺せ」
「ぱ…パシリですって!?」
「ふふふ、違ったのかい? 何処からどう見ても立派な下僕にしか見えないけどね」
今にも遥か上から見下した高笑いが聞こえてきそうで、鎌を握る手を震わせた。
美獣+死を食らう男 (長編の1シーン)

『二人の女』
一人は物心つく前からの許婚で、守るべき大事な妹。
一人は故郷を追われ、復讐と妹を救う旅で出会った戦乙女。
家族か、初めて恋焦がれた女か。
故郷と自分の心を天秤にかけるまでも泣く。
俺が選ぶのは、ただ一人の女。
ホークアイ (彼視点のジェシカとリース)


『短文集』16

『Sleeping』
深い眠りに着いている青年の頬に手が添えられる。
忍者の訓練を受けてきた彼は、側に人の気配がするだけで目覚めるほど眠りは浅い。
なのにこうして触れても、瞼は開かないまま。
規則正しく動く胸が、唯一生きている事を証明していた。
少女の手が青年の頬を包み込み、身を屈めて額同士を合わせる。
「……ホークアイ……」
震える声で呼びかけても、何も返らない。
目覚めぬ青年に少女の目が潤み、閉ざされた瞼と共に褐色の頬に雫が零れ落ちた。
リース・ホークアイ (目覚めない眠り)

『黄金の民族』
それは、弟を浚った者達が持っていたもの。
それは、恋慕よりも激しい執着を抱く仲間のもの。
月や星の光を宿した透き通る神秘的な色。
淡い金の瞳。
それは、戦乙女にとってのナバールの象徴であった。
リース(→ホークアイ) (皆ではないけれど、民族の特徴の一つ)

『相似』
少年が虫の息となった国を、命の危機に晒され続ける民を救うために女王の軍門に投降したあの時。
女王の関心は愛しい人の妻の座に就いた恋敵ではなく、その隣にいるナバールの若き首領のみに注がれた。
その目に映っていたのは母と酷似した少年ではなく、嘗ての恋人。
集団の狂気に晒された仲間を助けるため、誇り高い身でありながら躊躇いなく地に頭をつけたあの時の姿。
親子でありながら何処も似ていないのに、確かに血の繋がりを感じた。
それこそが、最初に見つけた相似点だ。
『Insana empress』 リース (二人の出会い)


『短文集』17

『昔話』
「イーグルは6歳まで舌足らずな喋り方で、とっても可愛かったわ」
頬を綻ばせて、深緑の瞳を悪戯めいた色に染めて語るのは夫の、黒歴史。
弟妹に恥ずかしい過去を暴露する妻の口を慌てて塞いだ。
イーグル+α (夫婦喧嘩の後)

『月とすっぽん』
天空の宝玉と、地に転がる石。
それが世間一般によるローラント姉妹の評価であった。
皆が次期女王は姉だと信じて疑わない。
父方の一族や姉を忌み嫌っている家臣達は妹を推薦するが、その勢力は塵に等しい。
武芸も頭脳も美貌も、何もかもが優れた姉。
母からの愛情と、国民からの信頼。
妹が渇望しても決して得られぬものを持つ姉に、憎悪と殺意を抱く程に嫉妬していた。
『Insana empress ~another~』 オリキャラ (姉妹の確執)

『冒涜未遂』
注意
オリジナル要素があります。

「申し訳ございません、殿下」
一世一代のプロポーズに返されたのは慇懃な拒絶であった。
舞い上がっていた王子の心は一気に奈落へと突き落とされる。
―何故だ? 貴方も僕の事を……。
しかし喉は異様に渇き、恨み言の一つも出なかった。
「…私も殿下の事は好ましく想っておりましたが、所詮恋慕は一代限りのもの。
情や気の迷いで受け継がれてきた血を汚しては、先祖や子孫に申し開きが出来ません」
深々と頭を下げながらも、凛とした姿に、漸く王子の喉に声が通る。
「…………想いを遂げる事を、愚かだというのか?」
「はい」
真っ直ぐエリオットの顔を見つめて答えたジェシカの顔に、一切の迷いはなかった。
エリオット+ジェシカ (ナバールにおいては賢明な判断。しかし…) 

『双恋』
想いを交わせども、触れ合うことは一度もなく。
最後に影ばかりが重なり、立ち去る後姿を見送った。
ホークアイ・リース (リース戦力外の、ローラント戦後)
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