未完

聖剣伝説2 未完 『それは真か、偽りか?』2

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注意
シリアスなタイトルですが、中身はギャグ系です。
聖剣2のキャラが、誰が誰に投票(好意を伝える)をするか、という話です。


一部のキャラ崩壊が著しいです。


『それは真か、偽りか?』~Case ランディ~
注意事項
一人三枚の投票用紙に、三人まで投票可。
三人に投票するも、一人や二人に投票するもよい。
但し、自分への投票は無効。

投票時に”大声”で読み上げますので、熟慮の末に書かないと思わぬトラブルや、人間関係がこじれる可能性があります。
万が一の事態が生じても、当方は一切の責任を背負いません。











「なーんだ、ニイちゃん。まだ三枚書けてなかったんだ」
机の上を覗き込めば、投票用紙はポポイとプリムの名前が記されていたが、後一枚は空白のままだった。
苦悶に満ちた空気を漂わせている少年は、気まずそうにポポイから顔を逸らした。
「………後一人の名前がどうしても決まらないんだ」
候補なら何人もいるのだが、名前を書いた後の事を考えれば誰一人とて書けなかった。
考えすぎだという自覚はあるが、この手の問題は慎重を重ねておいたほうがいい。
特に先程ルサ・ルカに投票しなくてよかったと思い知らされたばかりだ。
あの時、ジェマがランディとジャッハに向けたあの視線は、数多の修羅場を乗り越え、死線を潜り抜けてきたランディを以ってしても、腸がねじれるような恐怖を与えた。
―もし、ルカ様に投票していたら……。
考えただけでも恐ろしい。
「……ふーん……。まぁ、ニイちゃんって余計なことばっか色々と考えるからな。
誰に投票するかなんてあまり思いつめない方がいいぞ」
「そんなわけにはいかないよ! 大声で読み上げられるんだ!!
下手したら人間関係が崩壊するんだぞ!!」
「大袈裟だなぁ。誰もそこまで深刻に考えてないって。
それにこの程度で人間関係がこじれたりするもんか!」
笑い声を上げるポポイに同意するには、ランディは様々な人間模様を見ていた。
ジェマは勿論の事、ポポイに投票されなかった村長と長老が打ちのめされて、老け込んだ姿を。
投票結果に一喜一憂する人々を。

「そういえば、さっきネエちゃんが投票したんだけどさぁ」
「え?プリムが!?」
「ネエちゃん、三人に絞れないからって、一枚に二人分の名前を書いて、投票したんだ」
一枚目はディラックとパメラ。
二枚目はランディとポポイ。
プリムにとっては苦肉の策だったのだろうが、そのような結果など通るわけがなく、新しい投票用紙を渡されただけだ。

プリムに投票してもらいたいが、そんな形は少し嫌だ。かといって三人に選べというのも彼女には酷な話だ。
―どうか、僕は外されませんように!!
ささやかな願いを、切実に祈る。
「ネエちゃん。だれを選ぶんだろうな?」
「……さぁ、わからないよ。 でも……」
「でも?」
「どうしても決められないようだったら、あみだくじで決めるんじゃないかな?」

「ランディ!!」
背後から聞こえてきたのは聞き慣れた知人の声。
でも、その彼は先程恐ろしいことをカミングアウトした人物だ。
対応に苦慮する中、彼がランディの肩を掴んだ。
短く悲鳴を上げて、彼の手を払い除けると同時に振り返った。
「……ワッツ……」
声が、震える。
何処へ行っても必ずついてくるその様子に、不審を覚えたこともあった。けど、ニキータの訪問販売のようなものだと思っていた。
……例え怪しい目で見られても、聖剣に向ける情熱と解釈して、熱心な職人とさえ思っていたのだ。
でも、彼は投票時に、ランディ達の間で密かに流れていた疑念をあっさりと肯定した。
「ランディ。まだ後一人誰にするか決まってないなら、俺にしろ!
今まで貢献してきたし、何より俺達の仲だから、誰も不審には思わないよ。 だから安心して、この胸に飛び込んで来い!!」
「嫌です!!」
「なら、僕はどうだ!?」
今まで何処にいたのか、突如名乗りを上げたモリエールに、ランディ達の視線が一身に注がれる。特にワッツの眼差しは殺気すら帯びていた。
「君と僕とは無関係ではないし、何より今では僕も立派なタスマニカ軍人だ!だから君の眼鏡に適う男に」
「……は?」
必死すぎるモリエールに、ランディが困惑と戸惑いを抱く。
無関係ではないといっても、彼と会うのはこれで二回目だ。
だから、間違ってもこんな情欲に塗れた目で、凝視される筋合いはない。
モリエールから放出されるただならぬ空気に気づいたのか、ポポイが後ずさって、彼を見上げる。
「………もしかしなくても、ニイちゃん目当てだろ?」
「違うぞ!!聖剣の勇者の票があれば、皆の僕を見る目が変わるからだ!!」
しかし、力説するものの、モリエールに宿る眼光はワッツと非常に似通ったものだ。

「ランディ! こんなヒヨコ野郎なんか相手にせず、俺に投票すれば、愛と職人魂で全ての武器をLv9まで鍛えるぜ!!」
「ランディ!! こんなストーカーの言うことなんか聞くな!! 僕はいずれ提督、いや元帥になる男だ!先行投資と思って投票してくれ!!」
「……………………」
「「ランディ!!」」
ただならぬ形相で詰め寄り迫る二人に、ランディの出した答えは……。
「フラミーに投票します」
爽やかに、二人の懇願を切り捨てた。
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