未完

聖剣伝説2 未完 『それは真か、偽りか?』3

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注意
シリアスなタイトルですが、中身はギャグ系です。
聖剣2のキャラが、誰が誰に投票(好意を伝える)をするか、という話です。


タナトス→ゲシュタール前提です。
タナトスとトリュフォーのキャラが壊れています。
トリュフォーの扱いが、酷いです。
一部HOMのキャラが出ます。



『それは真か、偽りか?』~Case タナトス~
注意事項

一人三枚の投票用紙に、三人まで投票可。
三人に投票するも、一人や二人に投票するもよい。
但し、自分への投票は無効。

投票時に”大声”で読み上げますので、熟慮の末に書かないと思わぬトラブルや、人間関係がこじれる可能性があります。
万が一の事態が生じても、当方は一切の責任を背負いません。













―ハァ。
タナトスから重い溜息が漏れ出る。
本命のディラックとゲシュタールに一票も投じてもらえなかった。これは予想していたが、流石に落ち込んだ。
―いっそのこと精神支配を施して、私に投票させるべきだったか?
そんな思いが頭をもたげるが、すぐに振り払った。
強制して得た票など、タナトスには価値がない。また、あの二人以外からの票にも価値がない。
ファウナッハはタナトスに投票したが、それは彼にとっては面倒であり、迷惑なことに過ぎなかった。
関係のない人間からの好意ならば無視すればよいが、無視できない相手に好かれるのは嫌なのだ。
好意というのは利用するには便利なのだが、感情を維持させる作業が時折億劫になる。

「タナトス様」
今一番会いたくない人間に声をかけられて、タナトスは仕方なく口元に笑みを貼り付けた。
「やあ、ファウナッハ。
貴重な票をありがとう」
「いえ、そんな……。 本来ならば三票投票するところを、一票しか投票できずに、真に申し訳ございません」
「いいんだよ。 君は本音よりも人間関係を重視したのだろう。
賢明な判断だったよ、ファウナッハ」
「タナトス様……」
目を潤ませるファウナッハを、冷ややか思いで見る。
もし彼女が三票投じていたら、他の二人のタナトスへの悪感情が更に増す。これ以上狭い人間関係をこじらせたくないのが、タナトスの本音だ。
恋は盲目と言うが、押し付けがましい感情は敵対行動に過ぎないと、何故ファウナッハはわからないのだろう?
そんな事を考えているとき、ソレはやって来た。
「おらおら、おらあぁ!!どけどけえぇ!!」
決して狭くない会場に響き渡る絶叫に、何事かと皆の注目を集めた。
興味本位で野次馬と化していく人々の波を、タナトスは黙って見送る。
タナトスはこの騒ぎに大して関心はなかったが、これ幸いと立ち上がり、ファウナッハから離れた。

野次馬や、狼藉者の侵入を防ごうとしている男の向こう側を、ひょいっと覗き見て、タナトスはギョッとする。
立ち塞がる屈強な男(しかも獣人!)に掴みかかっているのは、何とマタンゴだ。元来温厚ともいえるマタンゴの顔は怒りで歪み、鬼も裸足で逃げ出す形相だった。
「どうかなさいましたか」
マタンゴが喚き続ける地獄絵図に、にこやかな声が聞こえる。
場違いな声音にタナトスがそちらに目を向けると、野次馬の前に一人の優男が立っていた。
優男の顔に張り付いた笑顔に、タナトスは彼の腹黒さや一筋縄でいかない人物であると判断する。少なくとも、ゲシュタールのように単純明快な男は、遊ばれて終わりだ。
優男が歩き出す前に、野次馬達は一言も喋らず、視線も交わさないのに、一糸乱れぬ動きで道を開けた。それに釣られて、他の野次馬も優男に道を譲る。

「納得いかねえ!! ちゃんと説明しろ!!」
その一言から始まったマタンゴが喚きたてる独壇場の内容を要約すると、こうだ。
特定の票に投じるように恐喝した事実はなく、投票権の破棄処分は到底受け入れられるものではない。断固抗議する。
話を聞いていて、何とめんどくさいマタンゴだと、タナトスは呆れた。
この会場にまでやってくる行動力には驚かされたが、キノコはキノコらしくしていればいいのに。
「それは、あなたの自業自得でしょう」
放っておけばダースマタンゴに進化しそうなマタンゴの言い分を、うんざりと相槌を打ちながら聞いていた優男がキッパリと言い放った。
「何だと!?」
優男から立ち上る気配に気づかずに掴みかかるマタンゴの強心臓ぶりには呆れを通り越して感心した。魔人種とはいえ所詮キノコだから、気づいていない可能性もあるのだが。
―それにしても、よくもまあ、言い返せるものだ。
フラミーへの投票を拒めば、国民を監禁して、説得という名の脅迫を行い、フラミーへの投票を確約させる。投票権剥奪も当然の、明らかな恐喝だろう。
そこまでフラミーに投票させたいのか。タナトスにはとても理解できない。

反撃開始とばかりに理路整然とマタンゴの言葉の不備を突き詰め、反論し、修羅と化したマタンゴを屈服させる様は、何と言うかイカしていた。
周りからはヒソヒソと、悪魔だの、そもそも人のことが言えるのか?といった呟きが聞こえてくる。
それらから推察するに、あの優男はタナトスが予想した通りの人物であるようだ。

やがて、マタンゴが白旗を揚げたところで、この見世物も終わる。
その頃にはこの騒ぎへのタナトスの興味は失せて、誰よりも早く野次馬から離れた。

言い訳
会場には2、3、HOM、FF外伝のメンバーが集まっています。
トリュフォーですが、フラミーの名づけイベントの強引なところを極端にさせたら、こうなりました。
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