「火星物語」
火星物語 小説

火星物語 小説 『二週目』

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注意
火星物語が周回ゲームだったら…という話です。













目を覚ますと、視界に入ったのは実家の天井だった。
現在は風の谷の屋敷で暮らしているフォボスだが、時折ハーネス軍によって破壊された実家が恋しくなる。これもそんな郷愁が生み出した夢だろう。
懐かしさを抱きながら寝返りを打ったところで、目が冴えて勢いよく飛び起きた。
部屋の中を見回す。
使ってないのに汚い台所や、様々な設計図が入った箱や、骨董品のテレビ等など…。どれもこれも寸分違わずそこにあった。
何よりもフォボスの目を引いたのは、部屋を独占する大きさの戦車だ。
命名の儀を受けにカンガリアンに行くために親友と一緒に作った戦車。今は風の谷の防衛として使われている思い出の……。
夢にしてはあまりにも現実味のある光景に、愕然とする。
何故か意識だけが過去へとタイムスリップしてしまったようだ。
そんな、馬鹿な。
これまでの旅は楽しかったことも辛かったことも全てが大切なものだが、それでも成す術もなく親しい人々が死んで逝くことを繰り返すなんて、冗談じゃない!
あまりの理不尽に憤りを覚え、怒りは闘志へと変わっていく。
今度こそ、歴史を変えてみせる!!

フォボスが戦車に乗り込み、エンジンを起動させる。
また爆発するのではと警戒するアービンとランプーに釈然としない気持ちになった。
この当時は幾ら爆弾技師だと呼ばれていても、ちゃんと修理したのだからもう爆発しないというのに、あの二人ときたら。
色々と物申したいが、深呼吸をして考えを切り替える。
セージとの風船ブタ割りの勝負のときからあれ?と思ったが、ローズとのPK勝負で確信した。どうやら記憶だけでなく実力も引き継がれているようだ。
これなら風機と同化したリュートが自爆する前に倒せるかも?
歴史を変えられるかもしれないという僅かに垣間見えた希望は、忽ち霧散した。
リュートの自爆の衝撃で地下空間の水が地上に流れ出した事を考えれば、それを阻止できない。クエスとサスケを助けるということは、火星の生命が堕天使の奴隷になるか、火星を枯渇した惑星のまま放置するようなものだ。
それらを考えれば、如何ににフォボスが強くても二人を救うことは事実上不可能だ。とはいえ、理屈では割り切っても、感情はまだ納得できないが……。
歴史を変えるなら、アービンとランディを助ける方がまだ可能性はある。
そのためには、風の谷に現れたラディスを、
「おい、少年A!!少年Aってば!!」
「え?何?」
「なーに、暗くなったり、ニヤニヤしてんだよ。夢でも見てたのか?」
君を助ける方法を考えてたんだよ。まぁ、話したところで今以上に変人扱いされるから、言わないけどね。
「どうやったらバジルに勝てるかって、考えてたんだよ」
ここ最近強化されていない生身の人間相手と戦っていないから、上手く手加減できるかどうかが不安でもあり心配だ。
……下手に戦って大怪我をさせるよりも、熱した鉄板の上に乗せた方がまだ安全かもしれない。
フォボスの答えにアービンは何やら納得したのか、頷きながら、
「……それは、大問題だな」

これからタローボーの原型と戦うのかと思うと、複雑な気持ちになる。あれはまだタローボーではないけど、それでもやっぱり信頼できる仲間と戦うのは気が滅入る。
あの時は戦車の大砲で壊した。そのせいかタローボーを作る時に多くの部品が使い物にならなくて、徹夜の原因にもなったのだ。
まあ、一からロボットを作るのは楽しかったし、セイラとも昔話や色んな話が出来たから、それはそれでよかったんだけど。
でも、使える材料が多ければタローボーをもっと強化したり、言語機能を充実させる事だって可能だ。
どうしようか。いっそのことスパナで叩きのめすか。
今のフォボスなら、それも容易い。

「よし、少年A。お前何とかしろよ」
そうは言ったものの、少年Aが何とかできるかなんて、半信半疑だった。
しかし……。
暴走ロボットをスパナ一本で機能停止に追いやった親友のあまりにも勇ましすぎる姿に、少年Bとランプーは若干引きながらもお互いを見交わす。
「一体どうなってるんだ? そりゃあ、少年Aは体力お化けだったけど……。 あんなに強くなかったぞ!?」
少年Bの困惑と疑念にランプーが頷いて、少し考える素振りを見せる。
「……そうだねえ……」
少年Aは並外れた身体能力を見せていたが、戦闘に関してはド素人もいいところの、ただの少年だ。
だが目の前で繰り広げられた暴走ロボットとの戦いでは百戦錬磨の戦士を思わせる身のこなしで、あっという間にスパナ一本でロボットを破壊してみせた。
昨日までの少年Aと、今日の少年Aは明らかに違う。例えるなら、たった一晩でLv1からLv50以上になったような、そんな変貌振りだ。
「少年A……。どうしちゃったんだろうね?」

言い訳
この後藍色の風によってロボットことあろっとオブペんは大破するので、使える部品は前回と同じです。
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