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聖剣伝説HOM 未完 『それは真か、偽りか?』3

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注意
シリアスなタイトルですが、中身はギャグ系です。
誰が誰に投票(好意を伝える)をするか、という話です。

オリジナル要素があります。



『それは真か、偽りか?』~Case ロジェ2~
注意事項

一人三枚の投票用紙に、三人まで投票可。
三人に投票するも、一人や二人に投票するもよい。
但し、自分への投票は無効。

投票時に”大声”で読み上げますので、熟慮の末に書かないと思わぬトラブルや、人間関係がこじれる可能性があります。
万が一の事態が生じても、当方は一切の責任を背負いません。


















「ロジェ」「ロジェ!」
穏やかでありながら芯の通ったエレナの声と、小生意気なユハニの声。そして、兄の絶対零度の眼差しに晒されて、ロジェはただただ、消えてしまいたかった。

「……ロジェ。愛しの我が半身よ。 どういうつもりなのか聞かせてもらおうか?」
兄の繊手がロジェの顎を上げ、目線を合わせる。
ユハニが何か言いたげに二人を見るが、エレナの鋭い眼光と鉢合わせて口を閉ざした。
それを見て、ロジェは今更ながらに泣きたくなる。
一番誤解されたくない二人に、とんでもない誤解を与えてしまった。
「これには深い事情があるんだ」
ロジェの本音ではエレナ、ユハニ、兄の三人に投票したい。だがユリエルに票を入れなければ……その先は考えることすら恐ろしい。
所詮我が身可愛さで、大切な人達を切り捨てるのかと罵られても、当然だ。
それでも、ロジェは声を上げて訴えたい。ユリエルに逆らうなど、無謀、蛮勇を通り越して自殺行為だ、と。
エレナ、ユハニ、兄の内誰を削るかというのは苦心して悩んでも答えは見つからなかった。
とうとう、もういっそのこと隊長に三票投票しようかなという血迷った発言を耳聡く聞かれてしまって、三者が一堂に会するという最悪の事態に陥ったのだ。

沈痛な面持ちで沈黙を貫くロジェに、ユハニが苛立たしげに舌打ちする。
「ロジェ。 ユリエルごときに三票投じるとはどういうつもりだ?
何故、僕と姉さんに投票しない!?」
机を叩き、身を乗り出して詰め寄るユハニを面白くなさそうに見ていた主教が、ユハニの椅子を杖で軽く叩いた。
高度な魔法によって擬似生命が宿った椅子が暴れてユハニを落とす様を見ていた主教が密やかに笑う。
咄嗟に受身を取ったユハニが顔を真っ赤にして、おちょくる椅子を蹴り飛ばして主教を睨んだ。
ユハニの威嚇など、何処吹く風か。主教は冷淡に鼻で笑う。
「これは私とロジェの問題だ。 野蛮な外野は黙っていろ」
「僕はロジェの関係者だぞ!」
「我が半身の関係者は渡し一人だけだ。
血の繋がりのないお前達が関係者を名乗るなど……下々の分際で、身の程を知れ」

「お前こそ、いい加減弟離れをしろ!!」
実の兄と義理の弟が激しく火花を散らし合う姿に、ロジェの胃がきりきり痛み、意識が遠のいていく。
ペダン国民にとって主教である兄は王よりも貴く、雲の上の存在と言っても過言ではない。
その天上人にここまで敵意を剥き出しにするユハニの姿は、ユリエルに逆らえないロジェにとっては何よりも眩く見えた。
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